ベンダー・ロックインという困った問題 

From:関谷はやと


先月、兵庫県のとある自治体で、
全市民約46万人分もの個人情報が記録された
『USBメモリー』が紛失し大騒動となりました・・

このニュースを見聞きした人も多いと思いますが、
USBを紛失したのは市の住民情報を管理する
システム会社の(再々)委託先の担当者が、
市の許可を得ずに持ち出したUSBを
自分のカバンに入れたまま飲食店で飲酒したうえ、
あろうことか、この担当者は、
帰り道の途中、路上で居眠りをしてしまい、
その際にカバンごと無くしてしまったんですね〜
(あるいは居眠りしている間に盗まれたのかも・・)

幸い、カバンとUSBは3日後に発見されましたが、
紛失していた間に、市民の個人情報を
誰かに抜き取られたのではないか!?と、
いまだ市民の不安は拭えずにいます・・

しかし、情報管理に対する認識が、
あまりにもいい加減というか、マヒしてるというか・・
ここまでの無防備さ加減を聞くと、
たぶん日常的に持ち出していたんでしょうね。

というのも一般的な常識として、
もし、こうした重要情報を任された場合には、
飲食店のように不特定多数の人が
出入りするような場所に行く前には必ず、
まず自分の会社に直行して、
金庫や鍵付きの保管場所のような、
社内のしかるべき場所に保管してから初めて、、
個人的な行動に移すべきなのに・・

何ていうんでしょう・・
それすら思い至らず行動できない人物に、
自治体も自治体で、よくもまあ大切な個人情報を
任せてたもんだと・・

ところが、こうした情報システム系の業界って、
どこかの業者が一度システムを作ってしまうと、

その専門性や独自性ゆえに、
他の業者が途中で参入したり切り替えるのって、
現実的には、かなりハードルが高く、
特定の業者に依存し続けざるを得ないんだとか・・

こうした傾向は
『ベンダー・ロックイン』と呼ばれていて、
情報システム業者側がユーザーに対して、
圧倒的な優位性を持ってしまうことで、
正当な競争原理が働かず、
情報管理コストが増大してしまうため、
いま世界中で問題になっています。

かといって、
情報システムの基本設計を公開する
『オープンソース』にしてしまうと今度は、

特に自治体のような
公共的な情報を扱うところにとってみれば、
悪意を持った誰かにアクセスしやすい環境を
与えてしまうことになりかねませんよね・・

こうした場合、現時点での解決策は、
公共建設事業のように同じ業者が、
お互いに節度を持った形で協業する
『JV(ジョイント・ベンチャー)』
みたいな形でシステムを開発しておけば、

仮にそのうちの1社に何かが起こっても、
別の会社がフォローに当たれます。

ただ、この場合も
『ここはウチの専門分野だ〜!』みたいに、
それぞれが自社の領域を作ってしまうと、
どこかの銀行のATMのように、
しょちゅうトラブルを起こしてしまうので、
また別の注意が必要です。

関谷はやと

 
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