スピードが最優先な理由は・・ 

From:関谷はやと

 

東京ドーム18個分もの広さがある
テスラのベルリン工場

アメリカのEVメーカー『テスラ』によると、
ドイツのベルリンに建設していた生産工場が、
いよいよ今年中に稼働できそうだ・・
という段階にまで来たそうです。

というのも、
当初予定していた生産開始時期は、
今年の夏頃だったんですけど、
様々な事情で遅れてしまったんですね。

ちなみに『ギガ・ベルリン』と呼ばれる
この工場ではロボットを多用することで、
45秒に1台のペースで車体を作り、

それを元に1週間で1万台の
完成車を作ることができれば、
年間52万台もの生産能力となり、

いち早く到達したいと目指している
年間生産台数100万台へと
大きく近づくことができるそうです。
(2021年度の目標は75万台)

そのくらい大規模な工場なので、
当然、地域の雇用数も増加するため、
地元ベルリンのブランデンブルグ州でも、
1億2千万ユーロの補助金を提供したり、
(およそ155億円!?驚)
EUが行っている新技術への投資プロジェクト
11億ユーロ(約1400億円)の
補助金申請をテスラに推奨したりと、
工場が建設されるのを歓迎していました。

ところが!
ただでさえ生産開始が遅れているのに、
補助金申請に際して課せられる様々な条件や、
複雑すぎる書類手続きに対してテスラは、
『そんなのやってられるか!?』となり、
補助金の申請を拒否したそうです。

ちなみに、この手の話をよく耳にする
日本での出来事じゃなくドイツですよ。

実はどこの国でも政府がやることって、
まあ似たような感じなんでしょうね〜

1400億円もの
タダで受け取れるお金をスルーするくらい、
テスラの経営と成長スピードは速く、
お金よりも時間を重要視していることが
よく分かるエピソードじゃないでしょうか。

しかもテスラは、すでに稼働している
アメリカ国内の工場と中国上海の工場で、
アメリカとアジア市場への展開に追加して、

新たにベルリン工場が稼働することによって
ヨーロッパ市場展開への道筋が立つことになるので、

補助金を受け取るのに時間を費やすよりも、
1日も早く車を作ることを優先するのが、
当たり前と言えば当たり前の判断だと思います。

関谷はやと

 
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