『6』という数字には・・の続き 

From:関谷はやと

松山市内のカフェにて。

『ドコドコドコドコ・・』と、

お腹の底から響いてくるような
何とも言えない振動とともに作動してるのは

『7000トン級の大型フェリー』
に搭載されているエンジンです。

これは、愛媛県と本州が、
まだ橋でつながれてなかった頃、
帰省時に僕がよく乗ってたフェリー

ただ、あの独特の振動のせいで、
エンジンの近くにずっと居ると、
船酔いしそうになるんですよね〜

ちなみに、

あの振動の原因というのは、
エンジン内の部品が上下に作動したあと、

それを回転運動に変えてスクリューを回す、

という仕組みから発生するものなんですが、

ただ、大型フェリーくらいになると、

エンジン自体が家1軒分くらいの大きさなので、
それに使われてる部品も大きくて重いんです。

しかもエンジンの回転数は、

1分間に100回転そこそこしか回りません・・

となると、その振動は、

大型フェリーの中で、
家が1分間に100回揺れてるような感じ・・

もしくは、、

その時にエンジンが回転してるイメージって、

ちょうどハンマー投げの室伏選手が、

最初にゆっくりと勢いを付けながら
回り始めたような感じです・・

なので『振動=揺れ』を感じるんですね〜

しかし、これが車になると、
エンジンが作動する仕組みは同じでも、

普通に走ってる時なら、
1分間に2000回転程度あります。

これだと室伏選手が、
いよいよハンマーを手放す瞬間!
くらいの早い回転です(笑)

なので、
車のエンジンの方が振動も少なく、
スムーズに回ってる感じがするんです。

こんな具合に、

エンジンの大きさで
回転数が違うのはもちろんですが、

前にこのメルマガで、
『スバルの6気筒3000ccエンジン』
のことをお話ししたように、

実は同じ大きさのエンジンでも、

500cc入りの缶ジュース6本分で
3000ccにしてるエンジンもあれば、

コストダウンのため、
エンジンの部品点数を減らして、

500ccの1.5倍の750ccにしたら、
4本分で済むやないか!?

という方法もあります・・

ただ、そうするとですね・・

さっきのフェリーのエンジンや、

ハンマー投げの室伏選手の場合と同じように、

一つ一つの部品が重たくなるんで、
エンジンの回転数を上げにくくなります。

すると、それがそのまま

『振動=乗り心地』に大きく影響してくるんですね。

そこで、

『振動=乗り心地』と、

それに見合う『コスト』の面でいうと、

現在の車の大きさで、
エンジン回転時のバランスが、

理論上最も優れてる、と言われてるのが、

『6気筒のエンジン』なんですね〜

じゃあ、これを6気筒じゃなく、
2倍の12気筒にしたらどうなるのか・・?

たしかに『振動=乗り心地』は良くなりますが、

しかし3000cc程度のエンジンだと、

それ以上にコストがかかり過ぎて、
ビジネスとして成立しにくいんです。

なので、もし12気筒にするのなら、

エンジンの大きさ自体を2倍にして、
6000ccのエンジンにしてみたらどうじゃ!?

と、、ちょっと大きすぎる気もしますが・・

まあ、なんとかなるはずです。

ところが偶然にも・・

これで『大型高級車用のエンジン』が、

完成してしまったんですね〜(笑)

高級車のエンジンって聞くと・・

何だか全てにおいて、

細部まで突き詰めて考えてるような感じですが、

実は意外にテキトーというか、、(笑)

実際にはこういうシンプルな考え方で、

エンジンの大きさを決めたんですよ。

関谷はやと

***********************

メールマガジン【三栄自動車のメルマガ】

発行責任者:関谷はやと (三栄自動車整備工場)

〒790-0054 愛媛県松山市空港通2丁目14番7号
ホームページ:  https://3ei-j.com/
メールアドレス: info@3ei-j.com

***********************

メルマガの配信を解除される方は、
コチラをクリックして下さい。

http://abaql.biz/brd/55/3ei-jseibi/mail_cancel.php?cd=05rtLFeSX90Bk1

愛媛・松山のレンタカー・車検整備・板金・塗装なら
三栄自動車!
TEL:089-972-1082 受付時間 9:00-19:00
(祝祭日は9:00-17:00/但しサービス工場は休業)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です