ガイドブック　

From：関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

仕事柄、
さまざまな会合に出席することがあります。

中には懇親会で、
食事の場を含むようなのもあるんですが、

その会が、
数十人から、数百人もの出席者となると、
受け入れ可能な会場も限られてきます。

先日ある会合に出席したとき、

有名なホテルのレストランや飲食店になると、
『ミシュラン・ガイドブック』に掲載されて、

それがお店のグレードとして評価されてりするよな・・

なんて考えていたところ、、

そういえば、
僕たちが飲食店のようなお店を選ぶときにも、

ミシュランガイドとまではいかないですけど、
特に初めて行くようなお店になると、

何かの手段で下調べをしてから行く、
というのが普通になりましたよね。

つまり、
ミシュランガイドのような、
すでに行ったことのある人の評価を参考にして、

そのお店に行きます。

ちなみに、ミシュランガイドですけど、
これはフランスのタイヤメーカーである、

『ミシュラン』が、
今から１２０年近く前に刊行したものが、
現在に至ってます。

その当時のヨーロッパでは、
自家用車といえば『馬』や『馬車』でした。

それが、
エンジンの付いた『車』に代わりはじめたとき、

タイヤメーカーであるミシュランが、
車での旅を提案するために、
各地の情報を掲載したガイドブックを刊行したのが始まりです。

つまり、
当時は超高級な乗り物であった『車』を、
アクセサリーのような家の飾りにならないように、

とにかく車に乗って走ってもらおう、

そうすることで、
消耗品であるタイヤの市場を作ろう。

というマーケティングがあったんです。

なるほど商売上手ですよね・・

でも、こういった手法って、
なにもミシュランガイドが初めてではなく、

この日本でも、
同じようなものが存在しています。

なんとミシュランガイドよりも古く、

今から約２００年ほど前に発刊された、

十返舎一九作の『東海道中膝栗毛』という本です。

作者名も本のタイトルも変わっているので、

あなたも、
学生時代に歴史の授業で、
その名前を聞いたのを憶えているはず・・ですよね（笑）

東海道を旅する中年男性２人の道中を、
面白おかしく描写したベストセラーです。

こんな風に、
ガイドブックについて調べていたら、

これよりもっと古いのが出てきました。

それが、あの有名なマルコポーロの書いた、
『東方見聞録』です・・
ちなみに今から８００年前のものです。

いやあ、、江戸時代じゃ勝てませんでした！！

ここまでくると意地になって、
ひたすら古さを求めてしまうのが、
僕の性分です・・

と思って探していたら、
じつは身近なところにあったんです・・

それは！！
あの有名な『四国八十八か所巡礼』です。

今から１２００年以上前に、
空海によって広められた、

通称『お遍路さん』と呼ばれていますが、

これも見方によったら、
あの『ご朱印帳』は立派なガイドブックです。

本当に身近なところにあったんですね〜

ということで、
古さを追求して、
日本の歴史の素晴らしさを再確認したところで、

ちょうど気分良くなったんで、

この話題は、ここまでにします（笑）

関谷はやと

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