透明な鉄 

From:関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

「君たちがやるべきことは、透明な鉄を作ることだ!」

誰が言ったのかは忘れましたが、

たしか、今から20年程前に、
海外のある自動車メーカーの社長が、

車をデザインする部署と、
実際に設計する部署との対立を見かねて発した言葉でした。

誰もが知っている有名な自動車メーカーです。

この話は、僕がその当時読んでいた、
車の専門誌に書かれてあったエピソードだったと記憶しています。

ところで、
僕たちが持っている車のイメージって、

ある人は、
カッコ良いデザインの中に、
高性能な機械が収まったものだとか、

また別のある人は、

なるべく室内空間を広くとって、
ゆったりと使い勝手の良い車がいいとか、、

一人ひとり、車に対して、
イメージや求めるものが違うと思います。

そこで、
じゃあ実際に車を造っている人たちにとって、

『車ってなに?』

と聞いてみると、

デザインをしている人にとっては、

「エンジンを積まなくて良いなら、もっと室内を広くできるのに・・」

と言います。

では反対に、
エンジンを設計している人は、
外観デザインに対して何て言うでしょうか?

「このエンジンのために、もう少しスペースが欲しい」

と言います。

このように、

1台の車を造るために、

実際は、もっと細分化された部署が、
それぞれ自分たちの主張や役割を優先しようとして、

せめぎ合うんですね。

そして、
これが製品として1台の車となった時、

良い時は『バランスの取れた車』として評価され、

悪い時は『妥協の産物』として酷評されます・・

こういったやり取りを見かねて、

先ほどの、
「君たちがやるべきことは、透明な鉄を作ることだ!」

といった言葉が出てきたんでしょうね・・

つまり、この社長は、
『誰がその車に乗るのか』を十分認識したうえで、

デザインをする人が『作りたいクルマ』じゃなく、

エンジンを設計する人が『乗りたいクルマ』でもなく、

車を買ってくれるお客様が、

『欲しくなるクルマ』や、

『乗ってみたいクルマ』を意識して車を造れ、

そう社員に言いたかったんだと書いていました。

もし本当に『透明な鉄』が可能ならば、

車の前後のガラスも不要で、
ボディーと一体になった車が造れますよね。

また、透明な鉄でできたエンジンなら、

エンジンが作動している様子が外から見えるので、

今までのように、

上からフタをして、
エンジンの姿をを見えなくするんじゃなく、

もっと違った形で、
『見せるエンジン』にすることも可能です。

さらに視点を変えて、

鉄と同じ性質の透明なプラスチックができたら・・

そうなるとデザインの可能性も広がって、

今までになかった
『新しい形、機能がついたクルマ』が誕生します。

こういったことは、

僕たち車に乗る者として歓迎すべきことでしょう・・

組織というのは時にして、

本来の目的や役割を見失って、

主導権争いや縄張り意識、
また既成の常識にとらわれ過ぎてしまい、

当事者の意識が固まってしまうことがあります。

そういった意味で

この件の社長は、

本当に分かりやすい一言で、

社員達の意識を正しい方向に導いたといえます。

「君たちがやるべきことは、透明な鉄を作ることだ!」

いまも僕の中に、

強い印象として残っている言葉です。

関谷はやと

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