クラウド的な発想で図書館を運営すると・・　

From：関谷はやと

先日このメルマガでもお話しした

この前の日曜日に、
松山市内の小中学生向けにおこなった
職業紹介・体験イベントでは、

市内中心部にある、
松山市営のコミュニティセンターが、
会場となっていました。

ちなみに僕たちメカニックは、
ここの体育館を使わせてもらいましたが、、

実はそれ以外の施設も揃ってて、

例えば、
貸し会議室に図書館のほか、
軽食がとれるレストランや
コンサートホールにプールやジム、
さらには、
なんとプラネタリウムまで！（驚）

ただ僕は、、開場時間の関係もあって、
普段ほとんど利用することがないんですけど、
今回のような機会があれば、

どんな本を置いてるんやろうな〜と、

興味本位で図書館を訪れることもあります。

そういや図書館って、
自治体によっては、経費削減という名のもと
その運営を民間業者に
任せようとしてる所もありますよね。

しかし・・
あえて言わせてもらうと
『サービス性を上げるために』
という理由なら話は分かりますが、

この『経費削減のために』っていう発想は、
ちょっと問題じゃないかと思うんです。

というのも図書館って、

そもそも税金を使って本を買い揃えて、
それを市民みんなが利用するための施設です。

いうなれば、
本というメディアから得られる情報を、
みんなで共有するためのシステムです。

なのでそこに、

いきなり経費の話を持ち込んでしまうと、

『スタッフの人件費を下げろ』とか、

『購入図書の内容と冊数を見直せ』とか、

そんな考えばかりが大きくなって、

これだと、
サービス性を上げるどころか、
逆に下がってしまい、
その結果、利用者も減るという、
悪循環に陥ってしまいます・・

なので、
その発想でいくら民間業者に任せても、
上手くいくはずないのは、
いつもこのメルマガを読んでくれているあなたなら、
きっとお分かりだと思います。

じゃあ、どうするの！？

ということで、
これを『サービス性を上げる』に
焦点を絞って考えてみました。

ところで図書館って、

貸し出しの要望があろうがなかろうが、
ある程度決められたジャンルの本を
揃えとかなきゃいけないそうですが、

ただ、
年に１回とか５年に１回とかしか、
貸し出されない本も実際にあって非効率です。

そこで例えば、
インターネットのデータを、
あるところで膨大な量を保有する
『クラウドサービス』みたいに、

そういった本に限って、
近隣の自治体どうしで本を融通し合う、
っていうのはどうかと・・

ただ本を読めるまでには時間がかかります。

しかし、ここは利用者も、
『それだと、すぐに本が読めないだろう？』
と怒るんじゃなく、

本が手元に届くまでの間、
きっと誰かが読んでるんだろう・・と、
順番待ちの気持ちで待ってもらいましょう！

そうやって浮いた予算を今度は、
貸し出し要望の多い本の購入代金に充てます。

また、そういった本は、
『流行モノ』が多いんで、
貸し出し件数がある程度落ち着いたら、
『古本屋さん』で
第二の人生を送ってもらいましょう！

もうひとつ、
『スタッフの人件費』がありましたね。

たぶんこれって、選書や管理、
貸し出し業務に関わっている
『司書さん』とか『図書委員さん』
のことだと思いますが、

この方たちが持っている本の知識を、
有効活用できるシステムがないと、

単なるレンタル本屋さんで
終わってしまいます・・

そこで、
専門的な立場からのアドバイスを付けて、
実際に図書館を訪れる来館者向けに、
本を紹介して貸し出すのと、

インターネットを使って本を紹介する
という２本立てにします。

これはもう実施されてるかも知れませんね・・

そして、
インターネットの場合なら、
そのまま貸し出しを受け付けて、
本は宅配便で届けるようにもできます。

利用するには、
当然コストがかかりますので、
例えば会費制にするとか・・
１利用あたりいくらとか・・

でも、そこに広告を載せれば、
広告費収入だって見込めるので、

うまくいけば、
税金を追加投入することなく
利用しやすい金額にまで、
持っていくことも可能です。

こういった方法で運営するなら、
民間業者に任せた方が、
メリットは大きく出るはず・・

あの有名な
『ＴＳＵＴＡＹＡ図書館』が、
もしかしたら、
これに近いのかも知れませんけど・・

いずれにしても『コスト削減』が、
一番の理由じゃないのは確かです。

関谷はやと

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