機械から電気的なつながりへ(最終話) 

From:関谷はやと

先日から2回にわたりお話ししたのが、
僕がメカニックになりたての30年ほど前と
車の構造について比較してみると、
エンジンやブレーキ、ミッション、マフラー
といった主要な装置は、
この10年近くの間でセンサーや電気信号で
コントロールされるようになった、
という話でした。

ちなみに、
それ以前はどうやって装置を動かしていたのか?
というと・・繰り返しになりますが、
ワイヤーやロッド(棒状の部品)のような、
機械的な部品によって連結されていました。

つまり、装置同士を連結する仕組みが
30年ほどの間で機械的なやり方から
電気的なものへと変化したんですね。

また機械と電気との間には
『自分の目で見えるか見えないか』
という大きな違いがあり、

もちろん機械的な連結は直接見ることができ、
電気の方はメーターや計測器などでしか、
その動きを見ることができません。
そしてこの違いは、
車の装置をコントロールする際の
『確実性の差』として認識されてきました。

それは車という乗り物が、
人間の体重と比べ10倍とか20倍も重く、
走るスピードも数倍速いだけに、
何か問題が起こった際には
影響が大きいからという理由です。

前回のメルマガでもお話ししましたが、

アクセルを電気的にコントロールする車は、
(電子スロットルを用いた
ドライブ・バイ・ワイヤという方式)
バッテリーが上がるとエンジンを始動できません。

もしこれが走行中に起こったら・・
エンストしてしまい、
後方車に追突される危険がありますよね。

そのため
ドライブ・バイ・ワイヤが認められるまでには、
仮にさっきのような事態が起こったとしても、
2重3重にリカバリーできるシステムを
確立できたからなんですね。

そのような背景もあって最近では、
ハンドル(ステアリング)とタイヤの間を
これまでのように
軸やロッドを使った機械的な連結から、
ステアリングとタイヤの方向を変える装置を
切り離す方法が試されています。
(ステア・バイ・ワイヤと呼ばれる方式)

これはドライバーのハンドル操作を
電気信号に置き換える装置と
モーターやギヤといった
タイヤの向きを変える装置の間を
電線でつなぐことで、
機械的な部品を使うことなく
車の方向を変えることができる方法です。

この方法が実現すれば、
ドライバーの乗車位置から離れた場所に
タイヤを配置することができるため、
車を設計する際の自由度も格段に上がります。

関谷はやと

 
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