トヨタ内製化の裏には・・ 

From:関谷はやと


車業界向けの日刊紙に、
トヨタが生産現場での外観検査工程に
AI(人工知能)で自動化するシステムを
自社開発した、という記事がありました。

しかもトヨタが開発したシステムは、
コンピューター・プログラミングといった
専門知識が無くても容易に導入できるそうで、
これによって現在慢性化している
『IT人材不足』にも対応できるとのこと・・

僕自身、
トヨタで仕事をしていたので分かりますが、
トヨタという企業は問題を解決する場合に
よくこうした手法を採る特徴があります。

というのも、
以前このメルマガでも話題にしたような、
コンピューターのソフトウェアやシステムが
専門化し過ぎたことで一度導入してしまうと、
別のソフトウェアやシステム会社に
切り替えるのが困難になるという、

いわゆる『ベンダーロックイン』によって、
ソフトウェアやシステムの仕様や価格が
供給者側の『言いなり状態』となり、
コスト高の要因にもなっているケースがあります。

でもまあ、このおかげでIT人材は
どの業界でも引っ張りだこで高収入を得られる、
というメリットもあるんですけどね。

そういった視点で見ると、
たとえ世界的な企業であるトヨタであっても、
ベンダーロックインによって自社製品の
生産効率に影響を受けていて、

その一方で
ITシステム供給側(ベンダー)は、
これまでトヨタを相手に優位的な立場で、
自社のシステムやソフトウェアを
導入できていたんでしょうけど・・

こんな風に、
どちらかが一方的に優位になってしまうと、
ビジネスって長続きしないんですよね・・

ここからは僕の勝手な想像ですが、、

こうした状況を問題視したトヨタは
ベンダー側に対して、
検査システムの価格や仕様面で
もっと柔軟な対応は出来ないか?
といった相談をしていたと思います。

もし僕がベンダーの立場だったら、
『そういう事情なら対応いたします』
って言いますけど・・

もしかすると、このベンダーの対応が
トヨタの要望に沿わなかったのかも知れません。

するとそこに、
トヨタの検査システムに食い込みたいと狙っている
別のベンダーがいたとすれば、トヨタに対して、
『じゃあウチが内製化のお手伝いをやりますよ!』
となる可能性は大いにありますよね。

この記事を一見すると、
『トヨタって何でもやるんだな〜』くらいの
印象しか持たないかも知れませんが、、

実は、
IT業界そのものへの需要がピークに達していて、
これまでのように供給側(ベンダー)による
一方的なやり方じゃダメだよ!と市場が
判断したことを物語っていると思います。

関谷はやと

 
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