プロダクトアウト(その2) 

From:関谷はやと


作り手側が『これだ!』と思ったものや
売り手側の事情で出来上がったものを売る
『プロダクトアウト』という方法があって、

前回のメルマガでは、
そのプロダクトアウトの失敗例として、
元ホンダの開発責任者だった方が、
車業界向けの日刊紙に載せている
記事を元にお話ししました。

ホンダが2010年に発売した新型車
『CR−Z』というモデルは、
HV(ハイブリッド車)でありながら
スポーツ・クーペタイプのコンパクトカーで、
当時その開発責任者を任されたんですが・・

スポーツカーと環境に配慮した
HVの組み合わせというテーマで、
デザイナーが想いのまま描いた
『スタディモデル』が社長に気に入られ、
そのままの形で販売されることになったものの

きちんとしたリサーチ(市場調査)や
マーケティングといったプロセスを
経ていなかったこともあって・・

CR−Zの企画から生産・販売、
アフターサービスに至る全てを取りまとめる
開発責任者として、この方は、
『買う人が買っておしまい(になるだろう)』
『販売台数は厳しいですよ』と思いながらも、

社長を含む役員や
デザインの現場に対して進言できず、
結局、その通りになってしまったことを
後悔していました・・

ちなみに、他のメーカーでも
ダイハツのコペン(軽オープンカー)や
マツダのロードスターのような
コンパクト・スポーツカーは、

しっかりとした
リサーチやマーケティングに基づいて
『プロダクトアウト』できているため
モデルチェンジを重ねながら
継続して販売されていますが・・

それでも、
市場自体が小さくなっている
コンパクト・スポーツカーというモデルは、
(会社の)台所事情は厳しいと思う・・
という見方で、
この記事は締めくくられていました。

ここからは僕の個人的な考えなんですが、
コンパクト・スポーツカーの市場が小さくなって、
収益的に厳しくなってしまったとはいえ、
買ってくれるユーザーは存在しているので、
(おそらく熱狂的なファンだと・・)
収益面で採算さえ出せるようになれば、
継続して販売出来るんですよね。

こういう場合、例えば企画や開発は
自動車メーカーが単独で行うんじゃなく、
マーケティング会社にも手伝ってもらい、
生産は手作りに近いレベルにまで
自動化率を落として小さな企業に任せる・・

という具合に、
本当の意味での分業を進めて
プロダクトアウトすれば、
上手くいくような気がするんですけどね〜

さらに、
以前このメルマガでもお話ししたように
近い将来、純粋なエンジン車は
趣味的な要素が今よりもっと強くなる・・
といった見立ても、
コンパクト・スポーツカーにとっては、
却ってチャンスになるかも知れません・・

関谷はやと

 
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