『Z』に込められたもの　

From：関谷はやと

つい先日、
日産から１３年ぶりに
全面改良（フルモデルチェンジ）となる
『新型Z（日本ではフェアレディZ）』が、
アメリカで発表されました。

実はこの新型Z（ゼット）、
『乙（おつ）』じゃないですよ（笑）

いつもあなたに読んでもらっている
このメルマガでも話題にしたことがあって、

でも、その時は、まだ
外観スタイルが公表される程度だったので、
詳しい情報は分からなかったんですが、

今回の発表によると、
日本で発売されるのは、
今年の冬から来年の春頃だそうです。

ところで、先日このメルマガで、
イギリスのスポーツカー・メーカー
ロータスが２０２２年に発売予定の
『エミーラ』というモデルが、

ガソリン車のみという
ラインアップに加えて、
マニュアル・ミッションも選択できる、
というお話をしましたが、

この新型Zも、
排気量３０００ｃｃのターボエンジンで、
出力は４００ｐｓ（馬力）を超え、
ＡＴ仕様のほか、
６速マニュアル・ミッション（ＭＴ）を
搭載するそうで・・

こういう、
ロータスや日産のように、
スポーツカーをラインアップしている
自動車メーカーが、この最近、

新型のエンジン車を
相次いで発表しているのを見ると、

あと数年もしたら、、
ガソリンエンジン単体で走れる新車が
販売できなくなってしまうので、

（そうなる前に）
『やっちゃえ日産！』の勢いで、
作ってるんじゃないかと・・（笑）

という冗談はさておき、

実際には、
自動車メーカーの人たちも、
車が電動化に向かっている事実や
世間のムードを察知して、

『もしかすると、エンジン車は
このモデルで最後になるかもな・・』

少なからず、
そういう気持ちはあるはずです・・

ところで、
『Z（ゼット）』という
車名の由来には有名なエピソードがあって、

アメリカ日産の初代社長となった
『片山豊（かたやまゆたか）氏』の
企画発案した車の開発コードが、

このモデルの前身となる『Z』
（当時はダットサンZ）だったんです。

ところが、当時の日産は、
コストの割に販売台数が見込めない
スポーツカーには力を入れない！

という経営方針だったこともあって、

開発陣の人たちは、
肩身の狭い思いをしながら
『Z』の開発をしていたんですね・・

そこで片山社長は、
日本にいる開発陣に向けて
たった一言『頑張れ！』という、
メッセージとともに・・

船舶が意思疎通用に用いている旗で、
メッセージと同じ
『頑張れ』という意味を表す、
『Ｚ信号旗（しんごうき）』を
贈ったそうです。

これが巡り合わせなのかどうか・・

偶然にも『最後』を意味する文字も
『Ｚ』なんですよね・・

そういう見方で、この最近、
発表されたスポーツカーを見ると、
どのモデルも、
いつも以上に作り込んだんだろうな〜

という雰囲気が伝わってくる気がします。

関谷はやと

 
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