マニア向けパーツから見えてきたこと
From:関谷はやと
インターネットの車関連ニュースに
先日東京で開催された、
クラシックカーや旧車と呼ばれる既販車など、
主に1990年代までに販売された車を
一堂に展示したイベント
『オートモービル・カウンシル』
の記事が載っていました。
ちなみにこのイベント、
世界中から集められた輸入車をはじめ、
国内の自動車メーカーや販売店のほか、
超マニアな方にも嬉しい、
小さな工房のようなお店まで、
幅広く出展していました。
いや〜
いくらコロナウィルスの影響がどうだと言っても、
さすがにこういう時だけは『東京いいなあ・・』
と思ってしまう自分勝手な僕です(ハイ)
また、これまでのイベントでは、
単に車をきれいにレストア(復活)させて
展示しているだけじゃなく、
クラシックカーのファンや
実際に旧車に乗っている人のために、
パーツの展示即売も開催されいたんです。
というのも、
インターネットやSNSのおかげで、
情報だけは、いくら得やすくなったといっても、
特に旧車のパーツみたいに、あるのか無いのか
その存在すら分からないような1点モノとなると、
実物を手に入れるためには、やはり、
こういったイベントの方が効率的なんですよね・・
ところが今年は、
車の展示がメインとなり、
パーツ即売のようなイベントは、
残念ながら行われなかったそうです・・
それでも、
今回のイベントに出展したある販売店は、
そういったファンの期待に応えて、
(パーツがすでに存在しないなら)
『最新の技術を使って復刻します!』
というアピールのため、自社の出展ブースに
『3Dレーザースキャナ』と
『工業用3Dプリンタ』を駆使して
高精度に製作されたヘッドライトや
テールランプ類を展示していました。
また需要があれば、実際に
パーツ製作も請け負ってくれるそうです。
ところで、
クラシックカーや旧車って、
補修用のパーツがすでに無かったり、
新たに部品を製作したくても、
図面すらないケースが結構あって、
そのため今までは、
古い現物のパーツを手作業で採寸し、
そこから図面を起こして、
パーツを作るための『型枠(かたわく)』を作り、
ようやくパーツ製作に入れる・・という、
途方もない手間と費用がかかってたんですね〜
そこで、それらを解決してくれたのが、
3Dスキャナと3Dプリンタといった
デジタル技術を用いた機械なんですけど、
実は単に測定して作ればいいってもんじゃなく、
ここにも、
『パーツの精度』を高めるために
細かい部分の作り込みができる
職人技のようなスキルが必要なんです!
いつもこのメルマガを読んでくれている
あなたなら分かってもらえると思いますが、
これって日本が得意とするところです。
今までの産業界は、
大量生産重視による
コスト競争意識が強かったため、
海外で作られることが大半でしたが、
それもコロナショックによって
大きく崩れようとしてる現在・・
今は一部のマニアやファン向けですが、
それが今後は、
日本が最も得意とする高精度な少量生産品に
(特に中小零細規模の会社)
人々が惜しみなくお金を払うような変化が
ようやく訪れようとしています。
関谷はやと
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