１年も前倒しにした理由　

From：関谷はやと

まだ発売が１年も先なのに、
日産から異例ともいえる
ニューモデルの発表がありました。

それが『アリア（ＡＲＩＹＡ）』という、
ＳＵＶタイプの電気自動車（ＥＶ）で、
このタイプでエンジンがついてないのは
今のところ国産車初だそうです・・

ニュースやインターネットなどで、
車のデザインを見た人なら、
もしかしたら気付いたかも知れませんが、
昨年開催された『東京モーターショー』に
展示されていたモデルで、

僕も昨年のモーターショーで実物を見たとき、
全ての出展車の中で１、２を争うくらい
気になる車でした。

ついにＳＵＶもＥＶになるのか、
という感じですね〜！

というのもＳＵＶって、
ただでさえ車重が重たいのに、
ＥＶにしようとすると、さらに重たい
『バッテリー』を搭載しなきゃいけません・・

すると、１回の充電で走行可能な距離、
つまり電費を考えると（燃費と同じ）
エンジンで走るＳＵＶよりも不利なはず・・
なんですよね〜

そこで重量を足し算引き算してみると？

まずエンジン車ならエンジンとミッション、
それに足回りの部品が必要です。

そしてＥＶの場合は、
エンジン・ミッションの代わりとなる
電気モーターと大容量バッテリー・・

と、ここまで考えてて気づいたんですが、

ＳＵＶに搭載されている
エンジンやその他の装置や部品って、
乗用車用のものより大きくて、
重量もそれなりにあるんですよね。

すると、ＥＶにすることで、
それらの装置や部品が不要となれば、
当然重量も軽くなるはずです。

それがもしＥＶ用のバッテリーと、
重さで差し引きゼロになるなら・・

エンジン車もＥＶも重量的には
一緒ということになりますよね。

すると今度はエンジン車とＥＶとで、
給油（充電）に要する時間や費用、
走行可能距離といったランニングコストや、

ガソリンスタンドの数と
充電器設置場所の数といった
使い勝手が重視されるようになります。

まあ、いま現在の様子だけなら
ガソリンスタンドの方が有利ですけど、

ただ、僕が住んでいる
松山のような地方都市でさえ、
年々ガソリンスタンドの数は減っていて、
その反面、ＥＶ用の充電施設は
少しずつですが増えてきてるので、

逆転するとまではいかなくても、

もしかしたら、
『アリア』が発売される１年後には、
今の倍以上に増えてるかも知れません。

すると後は、
１回の充電に要する時間が、
どれだけ短くできるか？なんですけど・・

まだ発売までに１年ほどあるので、
今からどんどんと短縮していって、
せめて１０分程度で済むレベルになれば、
もうこれは完全にＥＶ有利となります。

日産が１年も前倒しで、
ニューモデルを発表した背景には、
その目標があるはずだと思います。

関谷はやと

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