安全装置があるばかりに・・　

From：関谷はやと

日本国内で販売されている乗用車は
ほぼ１００％に近い割合で
オートマチック車となっていますが・・

そこまで普及しているにも関わらず、
これまで自動車メーカーは、
アクセルとブレーキの踏み間違いに対する
これといった解決策を講じてきませんでした。

なので、今でもペダル踏み間違いによる
『事故』というのは起きていて、
ニュースなどでもよく耳にしますよね。

そこで、この最近になって
ようやく開発されたのは、
ブレーキを踏むつもりが、間違って
アクセルペダルを思いきり踏み込んでしまっても
『急加速・急発進』しないようにするための
『誤発進防止装置』と呼ばれるもので、

いま販売されている新車には、
車載カメラやレーダーを使った
自動ブレーキや自動で車間距離を
保つような装置の機能を利用して、
急発進しないようになっています。

ところが、
もし今あなたの乗っている車に
そういった機能がついてない場合、
じゃあ車を買い替えるまで待たなきゃダメなの？
って思うかも知れませんが・・

市販の『後付け装置』で対応できるので、
そこは大丈夫ですよ！

しかも、
年齢が６５歳以上のユーザーであれば、
この装置の購入取り付け費用を
政府から一定額助成してくれるので、
お得に装着することができます。

すると、
ペダルの踏み間違いによる事故も
以前と比べ確実に減少してくれるはず・・

ところがその反面、
ちょっと困った問題が現れてきたんですね。

というのも、
少し前に公開された『トランスポーター』という
カーアクション映画をテレビで観てたんですけど、

あれって、
アクセルやブレーキを踏み間違いじゃなく、
意図的に思いきり踏み込むことで、
急加速や急ブレーキの操作をしながら、

空中に飛び上がったり、
目の前の壁を突破してるんですよね・・

そのくらい派手な運転なんですが、
時には助手席に人が乗るシーンもあるので、

主人公が乗員の安全を意識してのことか、
『車に敬意を払え』『挨拶をしろ』
『シートベルトは忘れずに』
なんていう名セリフも生まれました。

しかし！
最初にお話ししたような安全装置って、
映画にとっては全て『無い方がいい存在』
なんですけど・・
残念ながら新車の時から装着されてるので、
この先トランスポーターの続編があるとしたら、
どうやって対処するんでしょう・・

まあ映画なんで、
そこまで深刻な問題じゃないんですけど、

例えば、いちいち安全装置を解除するとか、
『この車じゃ急加速できないんだよ！』
みたいに開き直るシーンが盛り込まれるのか・・

ただ、この映画を観たことがある人なら
分かると思いますが、、
車を派手に運転するとき以外は、
常に冷静さとスマートさが売りの主人公には、
どれもカッコよく映りませんよね。

技術的な対策が無理だとすると後は・・
『車に敬意を払え』『挨拶をしろ』
『シートベルトは忘れずに』
に代わる新たな名セリフを
思いつくしかないのかも知れません（笑）

関谷はやと

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