トヨタ初に対して僕の仕事は・・の続き 

From:関谷はやと

前回のメルマガでは、
地元の工業高校を卒業した僕が
トヨタで生産工場の技術者として
『ソアラ』というモデルをベースにした
限定わずか500台のオープンカー製造に
携わっていたことと、

それとは対照的に、
僕と同期入社の人が、
(大学院卒で工学博士号を取得してる人)
トヨタ初となる海外向け高級車
『レクサス(日本ではセルシオというモデル名)』
を担当することになった・・
という所まででしたね。

まあ、
仕事に色をつける訳じゃないんですけど・・

僕が担当した『ソアラ』は、
すでに世の中を走ってる現行モデル、

ところが一方の『レクサス』って、
トヨタ初ということで、社内はおろか
ライバルメーカーも注目するプロジェクト
どう見ても後者の方が
『華やか』に映りますよね〜(笑)

でも僕は、
自分がすべき仕事に全力を注いでたので、
(単にテンパってただけですが・・笑)

そういった周囲の関心なんて、
全く気になりませんでした。

それよりも、
わずか500台限定というモデルのため、
市販車にも関わらず、
オープンカーに仕上げていく工程なんて
『試作車を作ってるのか!?』
と思えるくらい
職人さんの手が入ってたので、

近代化された生産ラインの中では、
異質な雰囲気を出していることに
ある意味誇りすら感じてましたよ。

こうして
1989年4月に発売された
『ソアラ エアロキャビン』は、

オープンカーといっても
天井の部分が従来からある、
折り畳み式『布製の幌』や、
脱着式の樹脂製ルーフなどではなく、

電動格納式の『金属製パネル』で、
しかもスイッチ一つで作動させるという
当時では画期的な方式だったんです。

ちなみに、
この車が発売されたのと
ほぼ同じ時期に
ドイツのメルセデスベンツが、
18年ぶりに2ドアスポーツカーの
『SLクラス』を発表しました。

その際
オープンカー仕様の『500SL』を
ラインアップしてましたが、こちらも
電動格納式のルーフを備えていました。

ところが、
ベンツのオープンカーは、
トヨタのように
組み立て精度の高さが要求される
金属製ルーフじゃなく、

従来からある『布製の幌』を
ただ電動格納式にしただけのモデル
だったんですね〜

そしてこれは、
この最近になって
分かったことなんですけど・・

今では標準的なスタイルにもなっている、
電動格納式の金属製ルーフを備えた
オープンカーというのは、

僕がトヨタにいた時に作った、
『ソアラ エアロキャビン』が、

市販としては、なんと『世界初!?』の
オープンカーだったんです!!(驚)

つまり、
低予算、既存設備の利用、手作りにより
生産台数を500台限定にした理由は、

車を作り始めてから
発売にこぎつけるまでの時間が
一番短くできる手段だったからだと・・

『世界初』を手に入れるためには
何としても、ベンツより先に
発売しなくちゃいけませんからね〜

まあ別に比べる訳じゃありませんが・・

最初にお話ししたように
僕と同期入社の人が携わった
トヨタ初の『レクサス』と、
世界初の『ソアラ エアロキャビン』

僕が携わった仕事も
『初モノ』という点でいえば、
なかなか味わい深いと思いませんか?(笑)

こんな風に、
ずいぶん長い年月が経ってから
評価される仕事というのもあるんです(終)

関谷はやと

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