祝ノーベル化学賞! 

From:関谷はやと

先日発表された『ノーベル化学賞』に
吉野彰さんという方が受賞されました!

ちなみに受賞内容は、
電気自動車などにも利用されている
『リチウムイオン電池』の研究についてです。

リチウムイオン電池といえば、
いつも読んでもらっている
このメルマガにもよく登場するので、
とても身近に感じるんじゃないかと思います。

このことを僕が知ったのは、
テレビのニュース番組を見てたときで、
この方は『サランラップ』で有名な
『旭化成』のフェロー(研究員)
として長年やって来られ、
71歳となった今でも現役だそうです・・

またニュースでは
受賞された瞬間の喜びを
コメントされていましたが、

その中で
僕が印象に残ったものが2つあって、

まず1つ目は、
『リチウムイオン電池』には、
まだまだ未知の部分がたくさんあって、
その研究ができることにワクワクしている。
と言われてたことです。

ワクワクしてる・・については、
研究者として、
ごく自然な感覚だと思いますので、
今回は置いておくとして・・

それよりも
『未知の部分がまだまだ・・』というのが、
自動車業界にいる僕としては、
電気自動車のバッテリーを考えると、

大容量、軽量、コンパクトなバッテリーへと、
もっと進化する可能性がありそうなんで、
期待度もメチャクチャUPして
とても楽しみになりましたよ!

そして2つ目は、
『ノーベル賞』を受賞されるくらいの
偉大な研究なので、当然その過程では
楽で簡単なことよりも、
うまく行かないことを一つずつ確認しながら、
最良の結果を求め続けてきたはずです・・

なので、
あえて厳しい言い方をすると、
この大変さも研究者にとっては、
ある意味、
まあ勲章のようなものじゃないかと・・

ところが、その中で、
『どんな時が一番辛かったですか?』
と聞かれたときに、吉野さんは、

『市場で認められなかった頃』
と言われたんですね〜

つまり、
『世の中に役立つものを・・』
という思いを持って
自分たちで研究したものが
ようやく製品化されて、
世の中に送り出せたのに、

コストがかかるとか
性能が低いとか、これじゃ使えないとか・・
そういった様々な理由で
『売れなかった時期』が
一番辛かったんだと・・

これって
ビジネスを経験したことがある人にとっては、
絶対に通るはずの道で、
そのことが一番辛いと話してた吉野さんは、

『世間で認められてナンボ』とか、
『使ってくれる人たちに喜んでもらえないと
何の意味も持たない・・』

という事を身に染みて理解されてたはずで、

そうするとビジネスマンとしても、
一流のマインドを持ってる方なんだと
確信しましたよ。

たしかに、
たとえ今は認められなくても、
100年後には、きっと役立つから!
そういう研究があるのも分かりますが、、

ただ、そこまでになると、
あまりにもテーマが壮大過ぎて、
僕にはイメージしにくいんです・・(苦笑)

関谷はやと

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