デミオ
From:関谷はやと
自動車に使われている、
ガソリン、ディーゼルといった
燃料の種類に関わらず、
他社にはない独特の技術力を
前面に出すことで、
エンジン車に特化した自動車メーカー
という位置づけにあるのが
広島県に本社がある『マツダ』です。
ところで、
このマツダなんですが、
ラインナップの見直しという
経営戦略のもと、
今までそれぞれのモデルに付けていた
『車種名』を廃止して、
2シータースポーツカーの
『ロードスター』以外は、
セダン、ワゴン、クーペ、
コンパクトカーといった
車格ごとに設定された数字を
社名の後に付ける、という方式に
変更するそうです・・
これによって、
従来『デミオ』と呼ばれてたモデルは
『マツダ2(ツー)』となり、
また正面から見たスタイルも、
『鼓動デザイン(こどう)』という
今のマツダ車の主流デザインに、
より近づきました。
ちなみに、マツダによると、
これら一連の取り組みは
『世界統一基準』の一環だそうで、
シンプルな車種名と、
統一された(似たような)正面デザインも、
全てマツダのアイデンティティーなんだとか・・
たしかに、マツダという会社には、
今から30数年前のバブル経済と
呼ばれてた時代に、
何世代も続いてた車種名をやめ、
1モデルで完結する車種名に変え、
さらに、様々なブランド名を冠した
販売店を乱立させた結果、
ユーザーが混乱して
収拾がつかなくなってしまったのと、
バブル経済崩壊というダブルパンチで、
『あわや倒産するかも・・』
みたいな時期がありました。
ところが、
そのときの開発メンバーは、
折しも予算が全くない状況の中で、
あり合わせの部品と
プラットフォームを使って、
当時流行の兆しを見せ始めた、
『ミニバン』風スタイルの
ボディーを載せた
『初代デミオ』を完成させたんです。
これに、
アメリカのプロバスケットリーグ
NBAで活躍していた、身長2m超の
『スコッティ・ピッペン選手』を
テレビCMで起用したところ、
『小さく見えて大きく乗れる』
というキャッチコピーが当たり大ヒット!
当時のマツダを救ったのが、
このデミオだといっても過言じゃありません・・
そんな背景を考えると、
そこまで世界統一基準にこだわらなくても、
別に日本だけは『デミオ』でも、
いいじゃないかと思うんですけど・・
まあ、、
30数年前の反省なのかどうか、
今度はよりシンプルにしようという、
その気持ちは分かりますが、
マツダって、
どうも極端な傾向に走りがちで、
危なっかしい気がするんですが、
まあ、これも
『マツダのアイデンティティー』
社風だと思えば・・ですね〜(笑)
関谷はやと
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