『２』を通じて教わったこと　

From：関谷はやと

プライベート・デスクにて。

学生のみなさんは、
学期末になると、その学期に、
自分がどれだけ成果を挙げたのかを、
一定の基準の下で評価された
『成績表』を受け取りますよね。

そういう僕も、
小学生の頃から学生を終えるまでの間、
成績表を受け取ってました。

たしか僕が小学生の頃は、
１年生だったか２年生の途中から、
その学期の成績を５段階で評価された、
『通知表』というのを受け取っていました・・

そして忘れもしないのが、
一番最初に受け取った通知表で、
ひとつだけ
『２』のついた科目があってですね、、

先生の評価に対して、子供ながらに
『これがアヒル（２）というものか・・』
と思ったことを
今でもハッキリと憶えています(笑)

もちろん『２』というのは、
５段階中の下から数えて２番目で、
決して
上から２番目という訳じゃありませんよ。

ちなみに当時の通知表では、
５段階と言いながらも、実は、
上から順に『５・４・３・２』でしか、
評価することがなく、一番下の
『１』という評価は存在しないんだ・・と、

そんな話を、
ずっと後になって聞いたことがあります。

まあ、正式に調べたこともないんで、
真偽のほどは分かりませんが・・

なので、
『２』という評価は
『最低ランク』と同じ意味です。

このときのインパクトが強すぎて、
他の教科はどんな評価だったか、
すっかり忘れてしましましたよ。

それより僕が、
何の教科で『２』を取ったのか？
というと、
それが実は『音楽』なんですね〜

しかし・・
『国語』でも『算数』でもなく、
音楽で『２』を取るって、、
とても微妙な感じがするでしょう？(笑)

かといって、
ムチャクチャ歌が下手だったとか、
そういうのじゃないと思います。

今でもそうなんですけど、
僕の母親が芸能界通だったこともあり、
家に白黒テレビはもちろん、
当時珍しかったポータブル型の
『レコードプレーヤー』もあって、
流行曲や歌謡曲はよく聞いてたんですよ。

なので、
歌に関して言えば、今でいう
『スピードラーニング』を、
毎日のようにやってたためか、
当時流行ってた曲はほとんど歌えてました。(笑)

なのに『２』とは、どういうこっちゃ？

でも、何となく心当たりはあるんです・・

それは音楽の授業中、
先生の弾くオルガンに合わせて、
みんなで唄おうという時があるんですけど、

家で歌謡曲を聞いてる時と同じ感覚で、
いつもノリ過ぎてしまってたんですよね〜

まあ、
教えてる先生にとっては、
授業と遊びの区別もつかないような
『騒がしくて迷惑なヤツ』ということで、
『２』をつけたんだろうと・・

つまり僕の場合、
『授業態度の悪さ』が原因という、
音楽そのものとは関係の無い部分で、
評価されていたんですね〜

これが『国語』や『算数』のような、
学習能力がダイレクトに評価される
教科じゃなくて良かったな〜と、
今さらながら思ってます・・

決して音楽の授業を
軽く見てる訳じゃないですけど、

音楽という科目を通じて、
僕の授業態度を諌（いさ）めてくれた
当時の先生に感謝しなくちゃいけませんね〜(笑)

関谷はやと

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