強敵が現れた！？　

From：関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

ビジネスにおいて、、
他社との競争の中で最も大切なことって、

ひと言でいうと、
『主導権を持つ』ことだと思います。

まあ、まれに、
自社独占のような感じのビジネスであれば、

そもそも他社と競争することも無いんで、
関係ない気がしますが・・

それでも、見方によったら、
自社独占というのは
『主導権』と同じ意味を持ってると思います。

ところで、
自動車販売ビジネスの場面でいくと、
一体何が『主導権』になると思いますか？

『鉄』とか『ゴム』『石油』といった、
原材料がそうだ、と思うかも知れませんが、

ただ、そこまで行ってしまうと、
何も始まらないんで・・

取りあえず、
完成した車があった上での話にします。

その前提でいくと車の場合、

僕は、やっぱり
『燃料』じゃないかと思うんですね〜

事実、
燃料の価格や供給量がコントロールされ、

『ガソリン代』が高くなると、
燃費性能の良い車が売れ始めるし、

ガソリン代が安くなると、

燃費性能よりもグレードの高いクルマや、
安全性に優れた車という具合に、

燃費性能だけじゃない条件でも
車が売れるようになります。

あっ！あと、ガソリン代が下がると、
なぜだか
大きい車の方が売れるんですよね〜（笑）

次に、
車を買ったあとのビジネス、
つまりメンテナンス・ビジネスの場面だと、

イギリスのＢＰ（ブリティッシュ・ペトロリアム）
というオイルメーカーのブランドに、

『カストロール』というのがありますが、

そこが、今から３年ほど前に、

車のエンジンオイルとオイルフィルターを
一体型容器にパッケージした、
『カートリッジ』を発表したんですね。

これを使うと、

通常２０分程度かかる、
エンジンオイルとフィルターの交換が、
わずか９０秒ほどで完了するんだとか・・（驚）

ちなみに、

エンジンオイル交換といえば、
普通はエンジン本体の下に装着されてある、
『受け皿』から抜き取ったあと、

エンジン本体の上についてあるキャップ部分から、
新しいエンジンオイルを注入します。

それと同時に、
エンジン本体にくっついている、
『オイルフィルター』を交換すれば、
作業は完了です。

ところが！

カストロールのものなら、最初から、
エンジンオイルとフィルターが、
一体型容器にパッケージされてるため、

エンジン本体の隣に装着されている、
『カートリッジ』を交換するだけです。

なので、
通常２０分かかるオイル交換が、
９０秒ほどで完了するんですが、、

三栄自動車のように、
車のメンテナンスで
ビジネスをやってる者にとっては、

エンジンオイル交換が、
２０分から９０秒に短縮される驚きよりも、

カストロールによって、

『オイル交換ビジネス』そのものの
主導権を持たれることの方が、
よっぽど脅威なんです・・

ただ今のところ、
カストロールのカートリッジが装着されてるのは、

イギリスの超高級車メーカーの
『アストンマーチン』１社だけらしいですが・・

『オイル交換ビジネスで主導権を持つ』

という側面から見ると、

もしかしたら、このカートリッジは、

世界中の高級車メーカーに、
広がっていくかも知れませんね〜

これが一般的な車にまで広がる前に

何とか手を打たねば！

関谷はやと

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