最近はリコールの傾向が・・ 

From:関谷はやと

プライベート・デスクにて。

このところ、

国内の自動車メーカー各社から、
順番を競うようにして
『リコール』が届け出されています。

つい先日も、

スズキから、主力の軽自動車である、

『ワゴンR』とその他の車種で
約21万台ものリコールが届け出されました。

ところで『リコール』って何?

と思った人のために説明します・・

車って乗ってる間に、どうしても、

部品が摩耗したり機能が劣ってきます。

それ自体は、ごく当然のことで、
動くところや、力の掛かる部分に、
ガタが出てくるのも仕方ありません。

まあ、その辺りは自動車メーカーも心得ていて、

設計や試作の段階で、

どの材料や構造が適切なのか?

安全性やコストを考えながら、

車を造ってはいます・・が、しかし・・

誰にだって

『想定外』のことや『未知』なこともあって、

もちろん自動車メーカーでさえも、

優秀な技術者が揃っているにもかかわらず、

将来に起きる不具合までは

見通しきれないのが現実です。

これは開き直りじゃありませんよ。

ただ・・だからといって、

製造者(メーカー)の責任という面で見たら、

後で分かった事だからといって、

何もしない訳にはいきませんよね。

そこで車のような工業製品の場合、

特に『安全性に関わる部分』については、

メーカーの方から自主的に、

所轄の省庁へ『リコール』を届け出た上で、

対策にあたって消費者(ユーザー)を守る、
という制度になっているんですね〜

なので、見方を変えれば、
『リコール』の対策が実施されるたびに、

車の安全性は高くなっているとも言えます。

最近は、ユーザーにも

この認識が浸透してきたおかげで、

『リコール=欠陥車だろう!』のように、

短絡的な苦情が減ってきたのは事実です。

しかし、相次ぐ『リコール』のせいで、

現場では対策が追い付かない状態になっています。

ところで、自動車メーカーって、

何でそんなにリコールを乱発するんでしょうか?

そこで、

車の販売と整備の現場にいる僕なりの考えを、

『お金』という切り口で見てみると、

リコール対策って、

ほとんどの費用を製造者、

つまりメーカーの責任と負担によって
実施されることから、

現場でリコール対策にあたっている、

自社メーカーの販売店(ディーラー)への、

『経営支援』になっているんじゃないかと思います。

分かりやすく言うと、

メーカーがリコールを届け出ることで、

系列のディーラーにとっては、
『対策』という仕事が発生することになるんですね。

なので、自動車メーカーの収益が、

当初の予想よりも上回ってる時の方が、

『リコール』の届け出が多いような感じがします。

まあ、これは、

あくまで現場にいる感覚での話ですけど・・

ただ、実際にディーラーの人たちに聞いてみても、

『リコール対策で得られる収入も無視できない』

と言ってるんで、
あながち間違ってもないと思いますよ。

車の安全性を高めるという意味では、
リコールも必要なんですけど、

実際にリコールの対応をやっている僕としては、

いくらリコールが、

メーカーによる自主的な届け出だとはいえ、

リコール本来の意味を考え直して、

もう少し慎重に届け出てほしいなあ、と思います。

関谷はやと

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