特急列車　

From:関谷はやと

ＪＲ列車の車内にて。

お隣の香川県にある観音寺市まで、

車の引き取りのため向かっています。

今日は、

僕が住んでいる松山でも、

鉛色の厚い雲に覆われていて、

一気に冬モードに突入した気がします。

いよいよ年の瀬を迎えるのかと・・

それもそのはず、

暦の上では『小雪(こゆき、じゃなくしょうせつ)』が過ぎ、

これからの１ヶ月は、

日の暮れるのが１日ごとに早くなるので、

否が応にもそんな気分になります。

ところで、

この時期に列車に乗ると、

思い出すのが『帰省ラッシュ』です。

いつも読んでくれている、
このメルマガでも、

たびたび話題にしていますが、

僕は松山市内の高校を卒業すると同時に、

愛知県にある自動車製造会社に就職しました。

そのため、

年末年始に休みをもらうと、

『帰省』することになるんですが、

当時の四国って、

まだ本州とをつなぐ橋が架かってなくて、

まさに島国の中の島国、陸の孤島状態だったんです！

となると、

帰省の手段はおのずと限られてきて、

飛行機かフェリーと列車の組み合わせ、

車を持っててもフェリーは必須なんで、

とにかく飛行機以外の帰省には、

ものすごく時間がかかってたんですよ。

その上、乗車率も２００％超えは当たり前、

特急列車のはずなのに通路はおろか、

デッキやトイレの前にまで、

乗客があふれていて、

都会の通勤ラッシュさながらでした。

しかも、

両手には荷物とお土産を抱えています。

そのうえ身動きが取れないんです・・

当時は『仕事やってる方が楽かも・・』って、

本気で思ってましたね〜(笑)

今では、

宅配便の普及と発達のおかげで、

旅先に到着すると同時に、

荷物が届いてるのが当たり前なので、

自分の身体ひとつで・・

くらいの軽装で移動できるようになりました。

しかも、

当時それと同じ事をやろうとすると、

いくら請求されるか分からないくらい、

高級なサービスだったものが、

今は誰でも安いコストで受けられます。

そう考えると、今の時代って、

本当に便利で楽になったと思いませんか？

ただ、帰省のたびに、

しんどい思いをしてきた僕にとっては、

ちょっと物足りない気がするのも確かです・・

そういう見方でいくと、

しんどい思いを取り除き過ぎることで、

帰省の感動というか、達成感が薄れるので、

混雑する時期に、わざわざ帰省しなくなる時代が、

やって来るのかも・・

のんびりとした列車に乗っていたら、

ふと、そんな思いが横切りました。

列車って、いいですね〜(笑)

関谷はやと

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