一見『しょーもないニュース』だと思いましたが・・
From:関谷はやと
三栄自動車の事務所にて。
今日のインターネットのニュースに、
『そこまで重大か?』と思わせるほど、
あまりにも破壊力のある
『しょうもないニュース』がありました(笑)
それは、
カナダの航空会社による機内サービスで、
『シャンパン・バケーション』
『シャンパン・サービス』
と銘打ったキャンペーンを展開したんですが、
機内サービスで提供された飲み物が、
実際にはシャンパンではなく、
『スパークリング・ワイン』だったという結末・・
最初にこのニュースを読んだときは、
さすがにどう反応していいのやら・・
迷ってしまいましたね。
でも、
それだけでニュースになった訳じゃなく、
この機内サービスを受けた乗客が、
『誇大広告によって消費者が騙されたことが問題』
だとして、弁護士を雇い、
件の航空会社を訴えることにしているそうです。
そこで、
いつもこのメルマガを読んでくれているあなたに、
ちょっとお聞きしたいんですが・・
これって『そこまで重大な問題』だと思いますか?
『そのくらい別にええやん・・』とか、
『そんなことで訴えるんかい!』と、
普通なら、ここまでしないですよね?
それとも、カナダだけに、
シャンパンの産地であるフランスとの縁が近い
という理由で、
スパークリング・ワインを
シャンパンと同列に扱うとは何事か!
という雰囲気なんでしょうか?
もしこれが日本での話で、
『空の上で生ビールを楽しもう!』
みたいなキャンペーンがあったとして、
でも実際に提供されたのは、
『ノンアルコール・ビール』だった・・
そして航空会社から、
『お客様の健康のことを考えて・・』
(上空は地上と比べてアルコールが回りやすいらしいです)
などと言われたとしても、
『そんなのビールに決まってるだろ!』
と反応する人ならいるかも知れませんが。
なので、
シャンパンって言われても、
僕には馴染みのない飲み物なんで、
こんな感じで、
『そこまで重大な問題かな?』と思いながら、
ニュースを読み進めていたんです・・
ちなみにシャンパンって、
シャンパンと呼ばれるために、
特別な条件を満たした
スパークリング・ワインのことらしいので、
この航空会社のやったことが、
全て間違っている訳でもないんですよね・・
ただ、その航空会社は、よせばいいのに、
自社の機内サービスが
『シャンパンのように最高級なサービスを提供します』と、
単にサービスのレベルを表現しただけ、だと・・
なんとも『言い訳めいた表明』をしたんですね。
しかし、この『言い訳めいた表明』こそが、
実際に機内サービスを受けた乗客や、
それを聞きつけた多くの人の反感を買い、
場合によったら、
1600名からなる『集団訴訟』
という事態に発展するかも知れないそうです。
そこで僕なりに考えたんですけど、
この航空会社の失敗は、
『シャンパンのように最高級なサービス』を、
銘打っておきながら、
近視眼的なコストのことに気をとられ、
挙句の果て、
別の飲み物で表現しようとして、
『スパークリング・ワイン』を使ったことだと思います。
『シャンパンのような・・』の意味を、
言葉通りに解釈したばっかりに、
せっかくの試みが裏目に出たんですね。
もしこれが『日本酒の銘酒』とか
『プレミアム・ビール』を使って、
高価なシャンパンは1日に1便だけ・・とか、
シャンパンの効果を高める方法だったら、
キャンペーンの意図が、
しっかりとお客様に伝わり、
うまくいってたかも知れません。
そんな訳で、
僕が今回のニュースで学んだのは、
『自社が提供する価値を知ってもらうため』の、
キャンペーンをやる時に、
必要以上にコストを重要視し過ぎると、
このような失敗を招く典型的な例だった、
ということですね・・
おおっ!?
一見すると、しょーもないニュースでも
こうやって学べることもあるんですね〜(笑)
関谷はやと
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