パンクはタイヤ長年の悩み
From:関谷はやと
三栄自動車の事務所にて。
この10年ほどの間で、
新車を購入する際に、
『スペアタイヤはプラス1万円!』
みたいな車が増えてきました。
また車種によっては、
『スペアタイヤ』
そのものの設定がなく、
あるのは『パンク補修キット』のみ・・
これだけじゃあ何とも心細いですが、
しかし、これって、
たとえパンクで立ち往生しても、
ロードサービスがすぐ来てくれる、
『日本ならでは』の現象なんでしょうか。
もし治安の悪い国や地域だったら、
一刻でも早く車を動かさないと、
立ち往生してる間に、
強盗に襲われる可能性もあるそうです。
つまり海外では、
『パンク=身の危険』が常識なんですね。
そこで、
もし走行中に釘などを拾っても、
『パンクしないタイヤ』が、
あればいいなあ・・と思いますよね。
さっきの海外の例は極端だとしても、
いつもこのメルマガを読んでくれているあなたが、
普段車に乗っていて、
また、今までに、
『パンク』で苦労した経験があったなら、
その気持ちはより強いはずです。
ところで、
何でタイヤってパンクするんでしょうか?
さっき例に挙げたように、
『釘を拾ったら・・』もそうなんですけど、
これには、
タイヤの構造が関係しています。
タイヤ自体はゴムで出来ていますが、
実はその中は空洞になっていて、
タイヤに空気を入れることで初めて、
車を支えながら転がる事ができる、
という構造になっているんです。
なので、
釘みたいなもので、
タイヤ表面に穴が開いてしまうと、
そこから空気が抜けてしまいます。
この状態が『パンク』です。
するとタイヤは、車を支えることも、
転がる事も出来ないので、走れなくなります。
このように、
パンクの問題というのは、
『空気入りタイヤ』が車に使われて以来、
常について回っていました。
その後、
世界中のタイヤメーカーが、
この問題に取り組み、
タイヤの空気が抜けてしまっても、
タイヤの側面に強度を持たせることで、
ある程度の距離なら走ることができる、
『ランフラット・タイヤ』を開発したり、
また今朝の新聞には、
タイヤの素材そのものを、
ゴムからプラスチックやカーボンに替え、
しかも、
空気を入れる構造じゃなく、
『ブレード(羽根)状』にして、
水車のような構造になったタイヤも
紹介されていました。
ただ、いずれのタイヤも、
『乗り心地』や『走行可能な速度』という点では、
空気入りタイヤに勝るものはなく、
まだ普及には至ってません・・
となると、
人間の皮膚のように、
『自己再生するゴム』があったらなあ、
と思いますよね・・
実はそれが10年ほど前から、
『自己再生するゴム』というのは、、
素材レベルで出来てたらしく、
耐久性や量産性の課題をクリアできれば、
自動車ユーザーが長年夢見てた、
『パンクしないタイヤ』が、
現実のものとなりそうです。
でもよく考えたら、
最近の建物には、
釘自体をあまり使わないんで、
道路に釘が落ちてること自体、
珍しいと言えば珍しいんですけど(笑)
関谷はやと
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