求められる性能 その2
From:関谷はやと
三栄自動車の事務所にて。
先日のメルマガでは、
日本の自動車メーカーが、
車を造り始めた頃は、
『エンジン』に注力していたものが、
その後、高速道路網が整備され、
車の高速化とともに、
ブレーキ性能にも力を傾けるようになった、
という所まで話しました。
ところで、
車を停止させるために必要な、
ブレーキに要求される性能って、
車の重量に対して等倍ですが、
スピードに対しては、
なんと2乗倍の性能が必要なんです・・
つまり、
走っている車のエネルギー量に相当します。
こうやって物理学的に言うと、
ちょっと小難しくなりますので・・
もう少しイメージしやすいように言うと、、
車の重量が1トンあるとして、
それが1.5トンに増えれば、
必要なブレーキ性能は1.5倍となります。
またスピードの場合は、
時速50キロの車が、
2倍の100キロを出した上で、
同じ停止距離で止まろう思ったら、
2×2=4となり、
4倍のブレーキ性能が必要だということです。
ちなみに、車のブレーキって、
大抵タイヤの内側に付いていますが、
車体の大きさと比べると、
ずいぶん小さいことが分かります。
こんな小さな部品で、
車を停止させるんですから、
いかにブレーキが過酷な仕事をしているか!?
ということですね〜
ところで、前回のメルマガで、
僕が専門学校の学生だった頃、
当時のアルバイト先だった、
中古車販売店の社長さんのエピソード、
ドイツのアウトバーンに行って、
時速200km超で走ったという話ですが、
あれには続きがあって、
今度は名古屋でのエピソードですが、
同じくドイツの高級スポーツカー
『ポルシェ』を仕入れるため、
東名高速を試乗したんだそうです。
ハンドルを握った社長さんの隣には、
ポルシェディーラーのセールスマンが座っています。
そこでセールスマンの方が、
『○○(社長)さん、100キロ出して下さい・・』
まあ相手はポルシェですから、
時速100キロなんて楽勝です・・
その後、
周囲の道路状況を確認したセールスマンは、
アルバイト先の社長さんに向かって、
『○○さん、ハンドルから手を離して下さい!』
(社長さん)『えっ、ここで!?マジか・・』
と思ったそうですが、
セールスマンの言われるがまま、
ハンドルから手を離すと・・
車体がピタッと安定したまま、
ポルシェは走り続けてたそうです。
隣に座っているセールスマンは、
車が安定したのを確認すると、すかさず、
『○○さん、ここで思いっきりブレーキを踏んでください!』
って・・
もちろんハンドルから手を離したままの状態で、ですよ・・(笑)
というか笑い事じゃなく、一歩間違えば大事故です・・
社長さん『えっ、このままで!?』
『ハンドル握ってちゃダメですか?』
と聞いたそうですが・・
ポルシェのセールスマンは一言、
『大丈夫です!』
いつまででも、
ハンドルから手を離しておくのも怖かったので、
その社長さんは、
それこそ『思いっきり』ブレーキを踏んだそうです。
するとポルシェは、
何事も無かったように、
シューっと静かに止まったそうです・・
『おお〜っ!止まるがや〜!!』
社長さん、再び名古屋弁で大絶叫したそうです!(笑)
ちなみに、
その当時の国産スポーツカーが、
さっきのポルシェと同じことをすると、
車体が振れて安定せず、
ブレーキも簡単にロックしてしまう時代の話です。
車の安全のためには、
いかにブレーキ性能が大切で、
当時のポルシェがいかに優れていたか、
といったエピソードですが、、
絶対にマネはしたくない方法ですよね(笑)
関谷はやと
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