晴れ、時々バイク
From:関谷はやと
三栄自動車の事務所にて。
国内2輪車市場が大きく変化しているそうです・・
これは、車業界向けの日刊紙に
記事になってたものですが、
何でも、この2017年度の需要見通しで、
全需要37万台のうち、
排気量50cc未満の原付バイクの、
前年比92.7%という予想以外は、
バイクの大きさ別に、
前年比101.6〜106.4%と
微増ではありますが、
すべて前年超えと強気の予想です。
そんな訳で、いまバイク業界は、
この盛り上がりに期待しているようです。
その理由は色々あるようですが、
僕の個人的な分析では、
車(4輪)で販売数が伸びている、
ハイブリッドカー(HV)や電気自動車(EV)に、
一つの要因があると思っています。
というのも、
ほぼ世界中の自動車メーカーが、
HVやEVを販売したことで、
4輪車の電動化が、
もはや『主流』と呼べるほどに成長しました。
その背景には、
エンジンから排出される排気ガスの量も、
エンジンだけの車と比べて少ないので、
車には乗るけど『環境にも配慮している』という、
ユーザー意識を刺激する戦略が影響しています。
これは車が、
日常の移動具としての役割を負っているためですが、
その反面、伸びを見せている2輪車は、
同じ移動具でも『趣味性』の高いバイク、
特に排気量の大きなバイク(250cc〜)に、
需要が集まっています。
ということは・・やはり、
HVやEVって、
ふだん乗る分にはいいけど、
ただ趣味で乗るとなると、
ちょっと物足りないといった感覚が、
ユーザーの潜在意識にあるんだと思います。
つまり、
バイクから発せられるエンジン音や、
身体に直接風を受けるといったことで、
動物的な感覚、五感を刺激するんだと・・
しかもバイクなら、
車と比べて排気量が小さいため、
環境に対しても、
それほど罪悪感も無く乗ることが出来ます。
こういったユーザーにとってみれば、
バイクの位置付けって、
HVやEVへの反抗とまでは行かないまでも、
それも含めてのストレス発散、非日常、
気分転換のための乗り物なんでしょうね〜
特にこの時期、晴れた日など、
『バイクに乗ってみたいな・・』
そう思う人も多いんじゃないかと思います。
あくまで『趣味の範囲』でのことですが・・
ところで、
僕も以前はバイクに乗ってたんですよ。
しかも、
排気量の制限なく乗ることが出来る、
『大型2輪免許』まで持ってたほど・・
でも僕の場合は趣味というより、
当時の若者ならほとんどが持っていた、
ごくシンプルな気持ち、
『バイクへの憧れ』が高じて、
段々と大きなサイズのバイクに向いていきました。
趣味なら凝ったり極めようとするんでしょうけど、
動機が憧れの場合、
実現してしまうと程よく熱が冷めていきます・・
この最近までバイクの市場が低迷してたのも、
多分僕みたいな人間が多かったからでしょう。
それが、
HVやEVの普及がきっかけで、
再びバイクに注目が集まるようになるとは、、
何とも皮肉な感じがしませんか。
それと同時に、
人の感情の移り変わりって興味深いなあ、
とも思います。
関谷はやと
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