何で直せないの? 

From:関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

「ボンネットを交換した方が安いって言われたんですけど・・」

つい最近のこと、

強風のときに、飛来物が衝突してきて、

自分の車のボンネットに、
小さな傷がついてしまったお客様が、

修理の相談のため、
電話をしてこられたケースです。

このお客様は不運にも、

新車を買ったばかりのところに、
こんな事故に巻き込まれてしまいました・・

ガッカリしながらも、
しかし車は直さなくてはいけません。

そこで、
新車を買ったディーラーへ相談に行ったんだそうです。

そこでアドバイスを受けたのが、冒頭の、

「交換した方が良い・・」とのこと・・

ところで、このお客様の場合は、

三栄自動車から数十キロ離れた地域に住んでいて、
普段は自宅近くのディーラーで車を診てもらっています。

ですが、ありがたいことに、
自動車保険だけは、三栄自動車で付けてくれています。

そんな理由で、今回の相談があったんですね〜

お客様の口ぶりからすると、

ボンネットについた傷は、小さな傷なのに、

ディーラーから、
『何で交換を勧められたんだろう・・』

というのに合点がいかず、

僕のところに電話を掛けてきたようです。

電話で色々と聞いているうちに、

その理由が分かってきました・・

実はこの車、車体軽量化のために、

なんとボンネットがプラスチック製だったんですね。

これが交換を勧められた最大の理由でした。

というのも、
通常の外装部品って、バンパー以外ほとんどが鉄板です。

中には、アルミ製のものもありますが、
たいていは『鉄』でできています。

また傷を修理して塗装をする場合には、

家の外壁に塗るペンキみたいなのじゃなく、

『2液性塗料』といって、

塗料のほかに熱によって反応する、
『硬化剤』を混合した塗料を使います。

また『熱』を得るために、
『近赤外線』というのを照射する、
特殊なヒーターを使いますが、

このヒーターの『熱』が、けっこう熱いんです・・

そのため、

プラスチック製のボンネットに、
鉄と同じやり方で『熱』を当ててしまうと、

『スルメイカ』のように反り返ってしまうんですね〜

もちろん、
プラスチック製の部品のために、
専用の塗料もありますが、

たぶん、、

そのディーラーさんには、

専用の塗料も、
またその塗装ができる技術者もいなかったんでしょう・・

使う塗料が変わるだけで、

塗装方法も変わるんです。

塗装の技術って、
そんな簡単に身に付くもんじゃないですからね・・

まあ、、こんな具合で、

新車の見た目の華やかさとは裏腹に、

実際にお客様と接する最前線の販売現場では、

こんなことが日常的に起こっているんです・・

もちろん、
お客様からこの電話をもらった時に、

僕はすかざず、

「うち(三栄自動車)なら修理でも大丈夫ですよ!」

こう伝えました・・

車のメンテナンスや修理のように、

技術を取得するまでには、

時間も費用も、そして人材も必要です。

その間、たとえ収益が出なくても・・です。

しかし僕は、

『技術に投資する』という考えって、

絶対に必要だと思っています。

プラスチック製のボンネットが増えれば、

そのうち何とかなるんですから・・ですよね?

関谷はやと

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