ダウン・サイジング 

From:関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

ここ2〜3年の間に発表されている新型車は、

国内外を問わず、
燃費性能を高めるために、
排気量を小さくして、環境負荷も小さくするという、

いわゆる
『ダウン・サイジングエンジン』というのが主流です。

ダウン・サイジングって、何じゃろか?

あまり聞き慣れない言葉ですよね・・

分かりやすく言い換えると、
『サイズダウン』です、小さくするという意味ですね。

つまり『サイズダウンエンジン』です、
この方が分かりやすいのに・・

あなたもそう思いますよね。

まっ英語の表現なんで、
ダウン・サイジングの方が、
リズムがいいんで、こっちに落ち着いたんでしょう。

それはさておき、

一体どういったものかというと、

例えば、今までは、
排気量を2000ccに設定された車があったとします。

これを排気量1000ccのエンジンに、
サイズダウンしてしまうことなんです。

『だから、なに?』って思わないで下さい。

これって、単純に考えてみると、
元々のエンジンを半分のサイズにするということは、

そこから得られる出力も半分になるということです。

また逆の言い方をすると、
元々のエンジンと同じ出力を出すためには、

ダウン・サイジングエンジンだと、
アクセルを2倍余計に吹かさなくてはいけません・・

ということは、、
排気量×アクセルの量=出力の計算でいくと、

元々のエンジンでは、
2000cc×1=2000となります。

しかし、ダウン・サイジングエンジンだと、
1000cc×2=2000です・・

排気量を半分にしたせいで、
『ガソリンが2倍要るやんっ!』ってなりますよね、

これだとメリットがありません。

そこで、各自動車メーカーによって、
開発にしのぎを削られているのが、

『ガソリンの消費量を増やさずに』

『2000ccと同じ出力を出すには』

という考えです・・

このため、あるメーカーは、

排気量を小さくしたぶん、
それを補うためにモーターをくっ付ける方法で・・

まさにハイブリッドカーがそうですね。

そして、
それ以外の方法として、

排気量を小さくしても、
エンジンが吸い込む空気を2倍にすれば、

出力も2倍になるはず・・という考え方で、

吸い込む空気を2倍にする方法として、
ターボとかスーパーチャージャーと呼ばれる、

『過給機』を付けることを思いつきました。

しかしっ!

僕も含めて、僕らの世代以上の方には、、

『ターボなら昔からあったぞ!』

そう思われることでしょう・・

当時は、2000ccのエンジンに、
さらにターボを追加することで、

他の2000ccのエンジンよりも高出力!!

というやり方でした。

世間のニーズが高出力だったんです、

懐かしいですね・・

それが今では、

2000ccのエンジンを、
半分の1000ccにすることで、

足らなくなった出力を補うために、
ターボを追加する、というやり方です。

これは、
世間のニーズが省燃費・エコに変わったためです・・

なので基本的には、昔からあった技術です。

こんな風にして、

元々あった技術を使ってネーミングを変えただけで、

さも『新しい技術です!』というようなアピール・・

自動車メーカーも結構やってるんですよ。

ネーミングに惑わされてはいけません・・

ただ、
エンジンのサイズを小さくしたうえで、

高出力を出すというのは、
非常に高い技術力が必要なことは確かです。

関谷はやと

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