TPPおさらい 

From:関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

今国会で、成立かどうか!?
ということで審議されている、

『TPP』ですけど、

それぞれの利害関係者にしてみると、
やはり賛否両論あるようです。

以前このメルマガでも、
TPPについてお話ししましたが、

ここでもう一度、

僕が知っている限りでおさらいをしてみます。

まず国同士の貿易には、

相手国との輸出と輸入にまつわる関税と、

さらに為替の面で、

さまざまな取り決めがなされています。

『TPP』の場合、
簡単に言ってしまうと、それが無くなり、

TPP加盟国同士での関税を、
撤廃するような取り決めとなります。

関税がなくなると、
何か自由に輸出入できそうで、

活発な貿易が期待されると思いがちですが・・

ことはそう簡単じゃなく、

そうなると、

当事国としてみれば、
それまで輸入した物品に課税していた、
関税の収入がなくなります。

つまり、国の税収が減るということです。

これは大きな問題ですよね。

なら反対に、輸出の場合はどうでしょうか?

この場合は、相手国に対して、
生産業者が関税相当分を負担するので、

その産業に補助金を設けたりしていない限り、
当事国が関税の支払いをする必要はありません。

しかし、生産業にしてみれば、
関税分を販売価格に上乗せせざるを得ません・・

価格競争という面では、不利な条件になります。

それでも、
すばらしい製品や農産物を作っていれば、

たとえ相手国から、
その製品に関税を課せられたとしても、

相手国で売れてゆきます。

このように関税というのは、
税収面だけじゃなく、

その国の産業の製品の質を高める、
という役割も果たしているんです・・

じゃあ、今のままでいいでしょ?

単純に僕もそう思いますが、、

こと日本の産業構造を見てみると、

工場で製品を作ったり、
農水産物を生産する仕事に従事する人の割合が、

『少子高齢化』ということで、

減少しているという現実があります。

せっかく、
おいしいお米を作る技術を持っていても、

実際に作る仕事をする人が減っているんですね・・

すると考え付くのは、

質の良い製品を作るための、
『技術(ノウハウ)を売る』ということです。

技術を持っていれば、
ここでまず収入を得ることができます。

つまり『知的財産』ですね。

たとえば、
TPPに加盟しているどこか人件費の安い国で、

おいしいお米を作ってもらいます。

出来たお米を日本に輸入しても、
関税が課せられてないんで、

僕たちは安く食べることができます。

カッコよく言えば、

『ライセンス生産』でしょうか・・

そうすると今度は反対に、

「それならTPPにしようや!」

そう考える人が出てくるのもうなずけます・・

しかし!問題は、

僕たちが毎日口にする食料を、
自分の国で作らなくて大丈夫なのか?

ということです。

もし、、
ライセンス生産してくれている国に、

自然災害などが発生して、
その年にお米が獲れなかったら、、

果たしてどうなるでしょうか??

このように、

TPPには色んな側面が隠れています。

ですので、
良い悪いという見方だけでは判断できません・・

こういう時こそ、

『基本に立ち返る』という原則で、

僕たちもTPPのことを、

改めて考えてみる必要がありそうです。

関谷はやと

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