休戦協定でしょうか？　

From：関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

今朝のインターネットニュースで、

いきなり、、

『コカ・コーラとキリンが業務提携！』

との見出しが・・

先日報道された、
『トヨタとスズキ』や『日産と三菱』に続いて、

いよいよ飲料メーカーまでもが、

その商品の主導権を手に入れるため、

様々な形で協力関係を築き始めました・・

これまで、どの業界でも、
同じように『業務提携』というのは、
よく話題に上がっていましたが、

あくまでも『異業種』もしくは、
原料メーカーと製造メーカーみたいな形態でした。

それが、

同じマーケットで競い合っている企業同士が手を組む、、

というスタイルに変わってきました。

一体、
これが何を意味しているんでしょうか・・？

先ほどの自動車なら、
僕自身その業界にいますので、

こういった流れにも、ある程度予想がつきます。

自動車の場合で言うと、

車を走らせるための燃料の種類が、
ガソリンや軽油、ガスのように、

エンジンが付いた車から、

電気や水素を燃料として、

モーターを回して走らせる車の台頭で、

既存の自動車メーカーと、

別の業種から新たに参入してきた、
自動車メーカー以外との競争になりつつあります。

たしかに日本国内だけを見てみると、

『少子高齢化』のために、
車を運転する人が減少している、

という事実があるんで、

自動車メーカー同士の提携についても、

マーケットが縮小してるから、しょうがないよね・・

で終わりそうです。

しかし、

地球上には、まだまだ、

車を必要とする人々や、
車が欲しくても乗れない、

という人々の方が多いです。

自動車って、今後も、

さらに普及する乗り物なんですね・・

ただ、これからの自動車が、
どういった形のクルマになるか、

という部分で、
主導権争いが繰り広げられているんです。

なので、

今起こっている自動車メーカ同士の提携も、

そういった方向を見据えての提携、、

と見た方がいいように思います。

となると、、

このコカ・コーラとキリンの場合は、、

どういった背景があるんでしょうか？

ちなみにこれも、
日本国内だけを見ていると、

さっきの車と同じ状況なのは、

このメルマガを読んでくれているあなたなら、

十分察しがついていると思います・・

しかし、

これを世界レベルで見ると、、

今まで『発展途上国』とか、
『新興国』と呼ばれる国々の飲料水の状況を見れば、

少し見方が変わると思います・・

先日、僕がＮＨＫの報道番組を観ていると、

某国では、
世界中から廃棄された家電製品を集めて解体し、

そこから新たに金属を取り出すために、

バラバラにされた家電製品を、
なんと！火にくべて燃やしていたんです・・

そのせいで、
周辺の水は汚染され、
その水を飲料水として生活している人々に、

健康被害が及び始めている、、

というリポートでした。

つまり、

飲料水メーカーも、
世界のマーケットで競争するために、

取り敢えず手を組んでおきましょう・・といった、

『休戦協定』みたいな思いがあるのかも知れません・・

たしかに日本国内だけを見ると、

ジュースって、
どこででも安売りされていますので、

『飲料メーカーさんも大変やな・・』って、
同情する部分もありますが、

実はもっと、、

広いマーケットに向けて、
新しい競争が始まろうとしているんです・・

関谷はやと

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