２玉３００万円！　

From：関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

インターネットニュースを見ていたら、
北海道で夕張メロンの初競りがおこなわれ、

最高値は、なんと２玉で、
ご祝儀価格の￥３，０００，０００円と来ました。

ありえませんっ！！

といっても、
実際には取引が成立したんですから、
こういう事もありえるんですね〜

この超高額なメロンを落札したのは、
国内のとあるスーパーマーケットだそうですが、

落札したバイヤーの人いわく、

毎年夕張メロンを、
自社の商品として取り扱わせてもらっているので、

夕張への恩返し、
のために３００万円の札を入れたそうです。

いい話だと思いませんか？

でも、ちょっと待ってください・・
本当にこんな『いい人』でビジネスが成り立つんでしょうか？

という訳で、
そこに疑いを持つのが、僕の性分です。

ニュースを読み進めていると、、
やっぱりでした。

超高額メロンを落札したスーパーは、
店舗でお披露目をしたのち、

ネットオークションに出品する予定、
なんだそうです。

結局、
『初競り最高値の夕張メロン３００万円』で、
お客様への話題を提供するのが本音だったと。

でも僕にしてみたら、
これが普通だと思っているんで、
内心ホッとしました。

この一連の記事を読んでいて思ったのが、

これを書いた記者は、
ビジネスのことを理解してないんじゃないか？
ということです。

なぜなら、

落札したスーパーのバイヤーの人は、

そもそも、
夕張メロンを『食べるための商品』じゃなくて、
集客のための『話題広告』として仕入れたんです。

たしかに、
高額で落札されたことによって、
夕張市は高収益を得られるので、

結果、毎年夕張メロンを取り扱っている、
スーパーから恩返しを受けたことにはなります。

でも最初に『夕張市への恩返し』と書いてしまうと、

その記事を最後まで読んだ人は、

「えっ恩返しって・・！？」

「元を取ろうとしてるのに・・どこが？」

と、そう受け止めてしまいます。

ですので、
記事とするなら最初に、

「初競り最高値は、話題広告の費用です」

そして、
「高値取引によって、夕張市の収益が上がれば、
それも一つの恩返しになると思います」

という順序で記事にする方が、
落札したスーパーの意図に沿っているはずです。

記者の価値観だけで、
『恩返し』ありきで美談にまとめようとすると、

この初競りに関わった方々や、
メロンを話題にしようと、
これから転売に携わる人たちが、

みんな『あざといビジネス』
をしているような印象を与えてしまいます。

最終的にこのメロンは、

食べごろに熟すまで転売されるか、

小分けされて、
割高だけど色んな人の口に入るか、

それとも、
お金に糸目をつけない人の口に入るか、

もしかしたら、

流通途中で傷んでしまい、
誰も口にすることがなかった、

となるかも知れません・・

ですから、
最初に美談を持ってきてはいけません。

３００万円という超高値で落札された時点で、

このメロンは、
普通のメロンとしては消費されない運命なんです。

僕もメロンは好きですが、

好きだからこそ、

この選ばれたメロンには、
その役目のために突き進んでほしいと思います。

『走れメロン！』

スイマセン・・熱くなってしまいました。

でも確実に言えることは、

この夕張メロン、、

僕の口には絶対に入らない、という事ですね（笑）

関谷はやと

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