貫禄 

From:関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

記憶に残っている試合があります。

『サッカーワールドカップ』と、

『体操世界選手権』

どちらも、
2年前の2014年に開催された時のものですが、

まずサッカー、

憶えている人も多いかもしれませんが、
ブラジルで開催された年です。

このときの日本チームは1勝も挙げられず、
予選敗退となってしまった年でしたね。

あのとき僕も、
いちスポーツファンとして、
日本代表チームを応援していました。

もちろん衛星生中継です。

それは、日本ーコロンビア戦で起こりました。

この試合、
予選敗退ムードが濃くなってきて、

「日本ちょっと無理かな〜」と、
思って観ていた後半40分ごろ、

相手チームから選手交代の知らせが、、

それがなんと、ゴールキーパーだったんです!

ふつう、
ゴールキーパーを交代させる時って、

キーパーのミスで点を獲られたり、
ゴールキックで試合が決まりそうな時、
それかキーパーが負傷した時なんですけど・・

そのゴールキーパーの名前は、

往年のスター選手といわれる、
当時43歳だった『モンドラゴン』選手です。

いやあ、観ててビックリしました。

なにがというと、
このモンドラゴン選手の名前が、
場内で呼ばれたとき、

しばらくの間、
地響きのような歓声が鳴り止まなかったんです。

コロンビアって、
開催国ブラジルと同じ南米のチームなんで、

ほとんどの観衆にとってみたら、
もちろんホームゲームのようなものです。

そこで、
ワールドカップ史上、最年長選手の記録を
更新するためだけのような交代ですから、

ホームの人たちには、
たまらないくらい粋な采配です!

そして登場したモンドラゴン選手、

その歓声にふさわしい雰囲気を持っていました。

10万人もの観客全員が、彼1人に注目しています。

試合の残り時間は、まだ5分もありましたが、、

完全に試合が決まった瞬間でした。

『場の雰囲気に飲まれる』っていうのは、
こういう状態をいうんでしょうね・・

もうひとつは、

中国の南寧という都市で開催された、
『体操世界選手権』です。

この時点で日本代表チームは、
前年優勝の中国代表チームを、
常に総合得点で上回ってプレッシャーをかけ、

悲願の優勝をほぼ手中に収めて、

中国チームの最後の競技、
『鉄棒』の演技を見守る立場でした。

ここで、体操競技についてですが、

あなたも良く知っている、

『内村航平』『白井健三』選手のように、
複数種目に出場する選手ばかりでなく、

単独種目の選手も多くいます。

そこに登場したのが、
この『鉄棒』のためだけに選ばれていた、
ベテランの『張成龍』という選手でした。

『鉄棒』っていっても、

学校にあるような、
手を延ばしたり、少しジャンプすれば届く高さのものじゃなく、

棒をつかむために、
ジャンプを手助けするサポーターがいるくらい、
高い位置に鉄棒があります・・

『張成龍』選手は、
ほかの中国代表選手より長身だったこともありますが、

サポーターを付けず、
1人で高くジャンプして鉄棒を掴みました。

そして大会最後の演技が始まりました。

このときも、
僕はテレビの生中継を観ていたんですが、

その時、画面の向こうの会場では、
なんだか時間が止まったように静まり返っていました。

ですので、
鉄棒で回転するときに出る、
身体で空気を切る鈍い音が聞こえたくらいです・・

『張成龍』選手の演技が進むにつれ、
会場の、そしてテレビを観ていた僕も、

その雰囲気に引き込まれていくのが分かりました。

そして、ほぼ完ぺきに近い演技で、
見事な着地を終えた瞬間、、

「日本代表チーム優勝」と思っていたのが、
「もしかしたら、ヤバいかも・・」
に変わっていきました・・

普通の演技なら、
絶対逆転できないくらいの得点差でしたが、、

本当に完璧な、
感動的な演技だったので、

得点結果が出るまでに、
少し時間がかかりました・・

そして結果は・・

なんと!『0.1点差』で日本代表チームは、
中国代表チームに逆転されたのでした。

『場の雰囲気に飲まれる』と、
審判の採点も動くということでしょう・・

でも、この二人の選手によって、

場の雰囲気を作り出すことのできる『貫禄』が、
観衆や審判の気持ちをも動かす、

という証明にもなりました。

なぜなら、
そもそも人間って『感情で動く動物』なので、
こういう結果が出ても不思議じゃありません。

そのために、
『貫禄負け』という言葉があるんですから・・

関谷はやと

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