１位を目指す理由　

From：関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

「おおっ、デカい！」

夜雲の切れ間から見えたオレンジ色に光る物体、

ゆうべ、
松山市上空で国際宇宙ステーション、

『きぼう』を観測することができました。

軌道の都合上

観測できる時間は、
わずか３〜４分しかなく、しかも曇り空です。

本当に偶然が重なって見られたんで、
これはちょっと感動モノでしたね・・

ところで、
この宇宙ステーションって、一体どんな物？
そう思ってＪＡＸＡ（宇宙航空研究開発機構）
のホームページを見てみました。

すると、
地上３５０〜４００ｋｍの上空を、
秒速７．７キロで飛んでいるそうです。

秒速って・・！？

ちなみに、時速に直すと２７７２０キロとなり、
レーシングカーの１００倍の速度です。

まったくピンときません・・(笑)

ちなみに、
光の速度は秒速３０キロなので、

この宇宙ステーションは、
光の４分の１もの高速で、
地球を回っている計算になります。

そりゃあ速いはずです！

でも、実際に観測できたことで、
上空４００ｋｍを秒速７．７キロで飛ぶのが、
どの程度なのかが分かり、

この観測は、僕にとって新たな気づきになりました。

ところで、
こういった人工衛星って、

目的別に、
かなりの数が打ち上げられているそうです。

先日お話ししたＧＰＳも人工衛星を利用しています。

そして、意外と知られていないのが、
僕たちが日ごろお世話になっている銀行のＡＴＭ、、

じつは、
ＡＴＭを使うたびに人工衛星のお世話になっていたんです。

これまた、ピンと来ない話ですよね・・

どういう事かというと、

ＡＴＭには時間管理システムに、

人工衛星に搭載されている、
『セシウム原子時計』と
『ルビジウム原子時計』という超正確な時計を使って、

ＡＴＭの同期が取られているからなんです。

こんな名前の時計、聞いたことがないです！

何ですか、原子時計って？
ロレックスより高いんですか？

僕に至ってはこのレベルです・・

それは置いておいて、

なぜわざわざこんな方法で、
正確に時間管理する必要があるんでしょうか？

僕なりの想像ですけど、

たぶんそれは、
『決済時刻』に正確さが必要だからなんじゃないかと・・

たとえば、
ある企業が月末に支払いを済ませないといけない場合、
資金に余裕があれば、事前に決済できます。

ただ、その企業の資金繰りがとても厳しくて、

同じ月末当日に、
どこかからの入金がないと決済できないような場合、

こんな場合には、
たった１秒が企業の運命を左右することだってあります。

つまり、
月末の午後１２時を迎えた時点で、
翌月の午前０時になります。

それを１秒でも過ぎたら決済不能、

つまり『不渡り』だと判断されます。

ちょっと大げさな例えですけど・・

なので、超正確な時間管理が必要なんです。

でも、
もっとリアルな例を挙げれば、、

何十億円を運用している国際間取引に、
時差も加わったとしたらどうでしょう？

もし、
ＡＴＭの時間管理がアバウトだったら、

さきほどの決済不能状態が続出して、
そのせいで経済危機が訪れます・・

というわけで、
人工衛星の技術って、

遠いようで身近なことに役立っている、
とても重要な存在なんです。

だから世界中で、
開発競争にしのぎを削っているんですね。

それなのに、、
「２位じゃダメなんですか！？」

以前、誰かがどこかで発言してましたが・・

こういった事例だけでも、
『１位を目指す理由』になると思うんですけど・・

あなたなら、きっと

「１位じゃなきゃダメでしょう！」

そう思っているはずですよね。

関谷はやと

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