車に愛情をこめて
From:関谷はやと
三栄自動車の事務所にて。
車業界に携わっている僕たちが、
購読している日刊紙のひとつ、
『自動車新聞』については、
先日、このメルマガで紹介しましたね。
その中に『霧灯』
(フォグランプの意味です)といって、
記者が当番制で、
毎回様々なコラムを寄稿しているページがあって、
ある回で、
「私のこれから先は、狭まっていくだけ」
と言って涙を流した・・と、
そんな見出しで始まったコラムがありました。
いったいどうして、
こんな言葉を発したんでしょうか?
それは、つい先日、
運転免許証を返上された81歳の女性の話でした。
一定年齢以上になると、
ドライバーは、運転免許証を更新する前に、
『講習予備検査』を受ける必要があります。
その検査で、
この女性は認知機能の低下が指摘されてしまい、
念のため病院で診てもらったところ、
『年齢相応』という結果だったんですが、
ご自身の意思で運転免許証を返上されたそうです。
長い間、
田舎で一人暮らしを続けてきたこの女性は、
車の運転ができなくなると、
買い物や病院への通院なども徒歩が基本となり、
これからの生活にも、
大きな支障が出てくるという事を踏まえた上で、
それでも、、
「もしものことがあってはいけない」と、
考え抜いての決断だったそうです。
「これまで車のおかげで、
随分と便利な生活をさせてもらった」と、
40余年にも及ぶカーライフを
思い起こしながら・・
また、免許証を取得するのには、
とても苦労したけど、返すのは簡単なのね・・
そして、これからの生活を考えたら、
悲観でいっぱいになり、涙が溢れた・・と。
実は、この記事を書いたのは、
81歳の女性の息子さんである記者でした。
母の言葉の重みに、
「わが母ながら立派だと思うよ」
「歩けば健康にいいし、
新しい興味を発見できるかもしれないよ」
と、息子さん自身も涙をこらえながら
声をかけるのが精いっぱいだった。
と、締めくくっていました・・
今年創業50年を迎える三栄自動車でも、
創業当時から支えてくださったお客様が、
この記事と同じような事情で、
運転免許証を返上され、、
車を手放してしまうケースが、
毎月のように起こっています。
そんな時代の流れを感じると、
この女性の心境も、
とても他人事とは思えません・・
こういった人たちのためにも、
より高度な安全技術を搭載した、
『自動運転車』のような乗り物が
一刻も早く、
実現することを期待して止みません。
日本の自動車産業は、
重要な基幹産業の一つということで、
政府からもある程度の保護を受け、
そして様々な恩恵を受けています。
このこと自体は否定しませんが、
それなら、車を造っている企業は、
燃費データでどうこう、などといった、
お客様の信頼を損なうような経営をしてないで、
もっと、
この記事に登場する女性のような、
車が必要な人のために、
真剣な車づくりをしてほしいと思います。
燃費データ問題などで、
言い訳をしているような時間は残されていません・・
僕自身、同じ車業界に身を置き、
よりよいカーライフを提供するべき人間として、
申し訳ない気持ちになります・・
関谷はやと
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