車に使われる『センサー』　

From：関谷はやと

車の修理やメンテナンスを
３０年以上もやっていると、
車を構成する装置の機能に
自動車メーカーの枠組みを超えた
ある種の流行というか
方向性があることに気付きます。

代表的な例として、最近の車は
部品寸法の精度が高まったこともあって、
作りが粗さが原因で壊れる、
というケースがほとんど無くなりました。

つまり
車自体が壊れにくくなったとも言えます。
もちろん適切なメンテナンスを施した上で、
という条件は付きますよ・・

ただ一方では、
エンジンやミッション、電気モーターのほか、
ブレーキやマフラーといった
装置周辺に装着されている
『センサー』と呼ばれる部品が原因で
車が本来の調子から外れてしまう・・
というケースが目立つようにもなりました。

ちなみに、これらセンサー類は、
装置が本来の機能を果たすのに必要な
『情報』を検知する役割を持っていますが、

さっきもお話ししたように、
装置そのものは精度は上がって、
高い能力を持っているのに、

その周辺に装着されているセンサーが
例えば、敏感に反応し過ぎると、
装置が本来の機能を果たそうとするよりも
先に保護する方に働いてしまうので、
車載コンピューターがドライバーに対して
『エラーメッセージ』を発してしまうんですね。

かといって、
逆にセンサーの設定を鈍くしてしまうと、
今度は本来の調子から外れた場合でも
装置が正常に機能していると判断して、
すると装置そのものに負担が掛かったまま
走り続けることとなり、

それが壊れる（故障）原因になる・・
というサイクルに陥ってしまうんですね〜

そのため最近の車では
装置の機能をより引き出せるよう、
センサーの精度を高めた状態で
反応領域を広げる傾向になっていますが、

ただ、そうするとセンサー自体の価格が上がり
おまけに装置に用いられるセンサーの数も
年々増え続けているため、、
それが車両価格高額化の一因にもなっています。

関谷はやと

 
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