もうすぐ旧正月を迎える中国　

From：関谷はやと

コロナ禍に関連したニュースで、
ここ１〜２日話題となっているのは、

中国が日本を含む一部の国々に対して、
ビザの発給を一時停止・制限をしたことで、
外交問題にまで発展しそうな勢いに
なっていることです。

ちなみに日本では海外からの旅行者を
段階的に受け入れる方針が出され、
入国時検査をはじめとする臨時措置という
制限付きで入国できるようになりました。

というのも、
海外からの旅行者が激減したことで
旅行関係のビジネスが受けたダメージを
回復させる狙いもあり感染状況を見ながら
受け入れ緩和の方針となったんですね・・

一方の中国では
『ゼロコロナ政策』と称して、
新型コロナウィルスの感染拡大を徹底的に
抑え込む方針が昨年末まで続いていました。

ところが感染拡大は防げたものの、
それによって経済が落ち込んでしまい、
今度は経済を立て直さなきゃということで、
ゼロコロナ政策を緩めたんですけど・・

その途端、
感染者が急増してしまったので、
それを抑えるため中国は、
急きょ海外からの入国者に対する
ビザの発給制限という措置を取ったことが、
日本の水際対策に対抗する形で（中国が）
動いたんじゃないかと受け取られました。

その背景にはコロナ禍と意味合いの違う
現在の国際情勢があるからなんですね〜

でも、ここで忘れちゃいけないのが、
中国という国の生活様式です。

間もなく中国では春節（しゅんせつ）
と呼ばれる旧正月を迎える時期で、
（今年は１月２２日が春節です）

春節の前後１週間は盛大に祝う習慣があり、
この時期になると国内外を含めて
帰省や旅行のため人々が大移動を行います。

そうした事情を知った上で
今回の中国の対応を見ると、
１年のうち人々が最も活発に移動するのが
この時期だと最初から分かっているので、

それなら春節の期間だけでも、
海外から中国への入国者数を制限した方が
感染者数を抑えられるんじゃないか！？

そう考えるのが自然だと思います。

日本に住んでいる僕たちもそうでしたが、
もうすぐ新年を迎えるという状況の中で
他国の動向について
それほど神経質になっていたでしょうか？

中国によるビザ発給制限のニュースは、
物事を感情的にとらえるあまり、
冷静じゃなくなってるような気がします。

関谷はやと

 
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