この環境でなぜ値下げを！？　

From：関谷はやと

インターネットのニュースサイトに、
アメリカのＥＶメーカー『テスラ』が、
日本や中国市場で販売している
自社の主力モデルを大幅に値下げした、
という記事がありました・・

今回、約１０％以上にもなる値下げは
実に２年ぶりだそうで、
その理由はアジア地域の生産拠点である
中国上海工場の生産効率が上がったのに加え、

これまでエンジン車を販売していた
他メーカーが相次いでＥＶを発表するなど、
ＥＶ市場でも価格競争力が必要となってきた・・
という様々な理由があります。

しかし、コロナ禍による影響で、
世界中の様々な物の生産効率が低下し、
加えて石油を始めとする原材料も値がりする中、
１０％以上も値下げするというのは、
相当なインパクトになるのは間違いありません。

でも、ここで疑問なのが、
商品を値下げするということは、
それだけ自社の収益も下がっていく訳で、
いくら生産効率が上がったからとか、
価格競争力が必要だとはいえ、この環境で
１０％以上も値下げするって・・

裏を返せば、
他の自動車メーカーと比べて、
これまでのテスラ車の販売価格や収益率は、
よほど高かったんでしょうね〜

たしかに、
テスラのＣＥＯイーロン・マスク氏も、
新たな自動車メーカーとして
生産規模が１００万台に達したことなど、
過去何十年にも渡り誰も実現していない・・
そうコメントしているように、

現在におけるテスラの躍進ぶりは偉業だと。
しかも、どの自動車メーカーも成しえていない
ＥＶ（電気自動車）というジャンルで、です。

ただテスラ設立当初は相次ぐ資金難により、
市場では『もうテスラはダメだろう・・』と、
何度も囁かれていたことを考えると、
現在に至るまでの道のりは、
相当困難だったに違いありません。

まあ逆にいうと、
誰も手掛けていないＥＶだったからこそ、
自由に価格設定できたともいえるので、
世界の自動車市場がこんな状況でも
大胆な値下げが実現できたんだと思います。

そう考えると、テスラは僕たちに
『これが先行者利益というものだ！』
というのを見せてくれているんでしょうね〜

関谷はやと

 
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