カリフォルニアから新たな規制が・・ 

From:関谷はやと


最新の車関連ニュースによると、
アメリカ最大の自動車市場といわれる
カリフォルニア州で、
ガソリン車とHVの新車販売を
2035年までに禁止するという規制が
承認される見通しになったそうです・・

さらに、
2035年までの過程においても、
走行中にCO2(二酸化炭素)を排出しない、
いわゆるZEVの販売比率が設定されていて、
(ZEV:ゼロ・エミッション・ビークル)

達成できなかったメーカーには、
1台当たりで最大2万ドル(約270万円)
の罰金が科せられるんだそうです(驚)

これでカリフォルニア州は2035年以降、
EVもしくはコンセントで充電するタイプの
PHVしか販売することが出来なくなります。

ちなみに、
エンジンと電気モーターを組み合わせた
HV(ハイブリッド車)については、

これまでエンジン車に対する規制と、
EVを推し進める政策との間を取り持つ
クッションのような役割を果たしていたんですけど、

これでコンセントの接続できないHVは、
エンジン車と同じ位置付けの車として
認識されたことになります。

ところで、
アメリカの、特にカリフォルニア州って、
環境政策については昔から極端なというか、
強引なというか、、まあとにかく革新的な政策を
実施する風土を持った地域なんですね。

中でも有名なのが、今から52年前に
エンジン車の排気ガス中に含まれる
有害物質に対して世界一厳しい規制として
改正された『大気汚染防止のための法律』
(通称マスキー法)があります。

ちなみに、この時は日本のホンダが、
規制をクリアするのは到底無理だ、
と言われていた中で、
『CVCCエンジン』を開発し、
規制をクリアした世界初の自動車メーカーとして
その名が知れ渡るきっかけとなりました。

じゃあ、何でそんなに厳しいのかというと・・
カリフォルニアは農業が盛んなうえ、
森林も多く、また長い海岸線に面した
自然豊かな地域であることに加えて、

世界中から富裕層が集まってくるため、
車の販売台数もケタ違いに多く、
もちろん高級車の割合も高い地域です。

そのため環境政策については、
自分たちがリーダー的な立場を取るべき、
という気質が育っているんだと思います。

そうした背景があるので自動車メーカー側も、
たとえ『そんな無茶な・・』と思っていても、
アメリカ市場のカギを握っている
カリフォルニア州の政策には
従うしかないのが現状なんですね〜

関谷はやと

 
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