さすがに今回ばかりは（怒）な話　

From：関谷はやと

昨年秋のこと、
一部のトヨタ系ディーラーによる
『不正車検』のニュースで
自動車整備業界に激震が走りました。

また、当時は様々なメディアで
大々的に報道されたこともあったので、
いつもこのメルマガを
読んでくれている人の中にも、
見聞きした人がいるんじゃないかと・・

ところが、つい先日、
車業界向けの日刊紙に目を通していた時、
さっきお話しした内容と同様の不正車検を
北陸地方にあるトヨタ系ディーラーでも
行っていたことが発覚したそうです。

まあ、同じトヨタ系ディーラーなので、
昨年から調査中だった一連の問題が、
今の時期になって判明したのかな？
そう思って読み進めていると・・

実はそうじゃなく２０２０年３月から、
今年の３月９日までの２年間で、
なんと５００台もの車を
保安基準に適合しているかどうか？
検査の一部を実施しないまま、
車検に通していたんですよ！（怒）

しかし、今年の３月って言えば・・
ついこの間じゃないですか！？
ということは、このディーラー、

あれだけ不正車検で騒がれていたのに、
自社のオペレーションに不正は無いか？
チェックをして、もしあれば報告するとか、
改善するといった対応を取りますよね。

それが他社で発覚してるにもかかわらず、
あろうことか不正車検となる行為を
そのまま実施し続けていたんですから、
これは会社そのものに
問題があるとしか思えませんよね。

しかも、
今回の不正車検に至った経緯を
『経営陣が慢性的に高負荷な
現場の業務環境に気付けず、
人員の配置や設備投資を
適切に実施できていなかったため』
と発表しているそうですが、、

もっと簡潔にいえば、
『対応できるスタッフの数を、
はるかに超えた入庫台数の多さが原因だ！』
これって言い訳でしかないですよね。

入庫台数が多すぎて仕事が進まないなら
別の整備業者さんに外注に出すとか、
そもそもの入庫数を抑えるとか、
できる方法はいくらでもあるはずです。

もちろん収益は落ち込むので、
経営的にも大変になるでしょうが、
それが今の自社の許容能力なんですから、
仕方ありませんよね。

それをせずにおいて、不正までして
収入だけを追い求めておきながら、
言い訳めいた説明で終始するとは・・

こんなのが、まかり通るようになっては、
ユーザーから整備業界全体が
信用されなくなってしまうので、
それが一番怖いことですし、
今回の件で僕が心配していることです。

関谷はやと

 
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