一見すると非常識なやり方でも・・　

From：関谷はやと

僕が住んでいる松山には、
全国に出店している大手デパートのうち、
２社が進出していて、そのうちの１社が、
一昨年から、およそ１年かけての
大規模なリニューアルをやっていたので、

これまでは、ごく一部のお店が
細々と営業してる程度だったんですけど、
昨年末、ついに全面オープンしたんですね。

ところが、現在では、
例えデパートに並んでいるような商品でも、
スマートフォンさえあれば、どこにいても
簡単に手に入れることが出来るほど、
ネット通販が浸透したこのご時世です。

そのため、
家電製品でもよく見られる傾向ですが、
店内に並べてあるせっかくの商品が、
実物を確認するためだけの位置付けに
なっていることも少なくありません。

なので、
５０万人もの人が住んでいる松山でも、
単に売り場の模様替えをしただけの様な
リニューアルだと、
いくら大規模にやったところで、
お客さんが来てくれるのは、
目新しさが手伝っている最初のうちだけ・・

つまり、商品の品揃えだけでは、
あっという間に来店客は減ってしまうという、
デパート業界にとっては
何とも厳しい時代になったと思います。

そこで、
今回の大規模リニューアルを機に
このデパートが採った方法は、
なんと『お店に商品を並べない』
極端にいえばモノを売らないという、
とても非常識な方法だったんです！

ただ誤解を招くといけないので、
もう少し詳しく説明すると、

デパートの売り場構成って、
大抵の場合、地下に食品売り場があって、
路面と接する１階が、アクセサリーや化粧品
高級ブランドといった具合に、一番華やかで
見映えのする商品が置かれていて、
２階以上の階に行くと、
地域性によって売り場配分こそ変わるものの
年代や性別やライフスタイルに合わせた
専門店が入っているというパターンですよね。

ところが、このデパートは、
あろうことか地階と路面に接する１階を
ほぼ食品売り場とフードコートだけにして、
見栄えのする高級ブランド品や
従来デパートに並べてあったような商品は、
２階以上のフロアに上げてしまっていて、

来店客に商品を買ってもらうという、
これまでのデパートの既成概念から、
真逆の方向に振り切ったんですね〜

ある意味、ぶっ飛んでるというか・・
でも個人的には好きですよ、こういうの（笑）

ただメニューの単価自体は、
デパートのフロアに入っている飲食店なので、
松山市内にある他のお店と比較すると、
決して安い訳じゃありませんが、、

それでも、先日、
僕が訪れてみてビックリしたのは、
どの飲食店にもかなりのお客さんがいて、
昼間からアルコールやそれに合う料理のほか、
子供さん連れでも楽しめるメニューもあり、
相当な賑わいを見せていました。

これが平日の食事時間帯でも
見られるようになれば、お店の売上額も
実は意外といい所まで行くんじゃないかと・・

関谷はやと

 
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