『使い勝手』の特徴が正反対なので
国道交通省からの発表によると、
EVの充電設備を公道に設置しやすくなるよう、
実証実験の結果をもとに検討する方針だそうです。
これが実現化すると例えば、
パーキングメーターが設置されている場所に
EVを停めながら急速充電もできる、
なんてことが可能になります。
たしかに、ここ数年で、
EVが注目され始めてからというもの、
日本国内においても、
公共施設や大規模店舗など、
車の保管場所(自宅充電)以外での
充電に関して様々な方法が出ていますが、
今のところはエンジン車からEVへと
スムーズに移行しそうな気配が、
まだ感じられないのが実感じゃないかと。
なので、EVばかりに、
そこまで費用をかけてて良いのか!?
みたいな考えがあるのも事実です。
じゃあ一体、
どんな方法がベストなのかを考える前に、
エンジン車とEVの使い勝手の違いを
あらためて整理してみたいと思います。
まずエンジン車の場合、
車にガソリンを給油する際には、
ガソリンスタンドに出向きますが、
近くにガソリンスタンドが無い地域など、
よほどのケースじゃない限り、
車の保管場所で給油することはありません。
その大きな理由として、
ガソリンという液体が引火しやすいため、
『危険物』の指定を受けていて、
取り扱いが厳格に規定されているんですよね。
そのため自宅で気軽に給油する、
なんてことが出来にくいというか・・
まあ、まとまった台数を保管している
運送会社などでは、自社の敷地に
『自家給油施設』を設置している所も
例外的にはありますが・・
何よりガソリンの場合は、
電気ほど簡単に移送できるものじゃないので、
ガソリンスタンドのように
決められた場所にまとめて溜めておき、
給油が必要になったら、
車の方から出向けばいいじゃないか!
というスタイルが定着したんですね〜
一方で電気を動力源とするEVは、
電線が通っていて充電設備があれば、
どこででも気軽に充電することが出来る、
というメリットはあるものの、
ただ今の技術では大容量の電気を、
1か所に溜めておくことが出来ないので、
ガソリンスタンドで給油するように、
ほんの2〜3分で満タンという訳にはいかず、
そのため、
小容量の電気を長い時間かけて充電するか、
充電時間を短縮しようと思えば、
多額の費用をかけて、
大容量の充電施設を設置するしか、
今のところ方法が無いので、
使い勝手の面でいくと、
EVとエンジン車とでは、
正反対の特徴だというのが分かります。
そう考えていくと、
現在の充電方法以外のやり方が見つかれば、
好むと好まざるとは別にして、よりスムーズに
エンジン車からEVへと移行していくでしょうね。
関谷はやと
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