不正に至る根本的なところは・・ 

From:関谷はやと


先日、このメルマガでも話題にした
日本のトラックメーカーで、
トヨタ自動車の子会社でもある
『日野自動車』が、

自社で開発していた
大型、中型、小型トラック用の
ディーゼルエンジン排気ガス性能の
耐久試験において、

2016年から実に3年間もの期間、
不正な方法によって、
データを良く見せていたことが判明し、
国土交通省は、
対象となるエンジンを搭載した
トラックが受けていた型式指定を
取り消す処分を行う方針にしたそうです・・

さらに、これらのエンジンを搭載した
すでに販売済みのトラックについても、
リコール(無償改修)することを指示し、
最大で12万台に上ると予測されています。

ちなみに今回、
なぜ日野自動車が不正を行ったのか?

一つには、
ディーゼルエンジンから排出される
排気ガスの浄化方法に理由があります。

というのが、
以前このメルマガでもお話したことがある、

エンジンから出た排気ガスは、
車外に放出される前に、
アンモニアを原料とする『尿素水』と
反応させて浄化しているんですけど・・

日野自動車のエンジンは、
尿素水を使った浄化方法ではなく、
あくまで、
エンジンそのものの性能を高めることで、
有害な排気ガスが出ない方法を
追究していたんです。

なぜなら、そうした方が
いちいち尿素水を補給する必要がないので、
他社メーカーのトラックと比較して
ランニングコストの面で優位に立つことができ、
そうすれば販売面でも優位になりますからね。

しかも、
今回の石油価格の高騰によって起こった、
『尿素水不足、買い占め問題』とも
無関係でいられますからね〜

ところが・・
技術的な面でのハードルは想像以上に高く、
その壁に突き当たった日野自動車は、
あろうことか不正を行ってしまったんです・・

たぶん開発時点での段階では、
うまくいく見込みがあったんでしょう。

この一連の経緯について一部では、
日野自動車のエンジニアの慢心だとか、
『尿素水』を使わない排気ガス浄化装置に
固執し過ぎたからじゃないのか!?
という見方もあります・・

たしかに、それも一理ありますが、、

でも、僕はもっと根本的なところに、
その要因があると思っていて・・

それが、
日野自動車の親会社でもあるトヨタには、
『品質は工程内で作り込む』という
独特な企業文化があって、

うまく機能すれば手直しが不要となり、
これほど強力なことは無いんですけど、、

ところが、
尿素水を使わなければ、
排気ガスを浄化できないようなレベルの
エンジンしか開発できないのは、
技術面における妥協の産物だ!

みたいに、
『品質は工程内で作り込む』の意味を
間違って突き進んだ結果じゃないかと・・

その昔トヨタで仕事をしていた僕にとっては、
この行動原理がよく分かるんですけど、

だからといって、
不正の言い訳にはなりませんよね・・

関谷はやと

 
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