中古車輸出ビジネス
いつもあなたに読んでもらっている
このメルマガでも、
たびたび話題に取り上げている
『中古車輸出ビジネス』について・・
あらためて説明すると、、
仕向け先の国から依頼を受けた車種を
一定期間のうちに日本国内で買い付けて、
まとまった台数を貨物船に積んで輸出する、
というシンプルなビジネスモデルです。
その上、中古車を輸出する場合は、
日本で買い付けた際に支払った消費税が、
還付される仕組みになっているため、
(その理由は、消費税という性格上、
輸出先からは消費税を徴収できないので、
買い付け時に支払った分が返還されます)
車両本体に含まれた収益に加えて
支払った消費税分10%の
益税(えきぜい)も見込めるので、
中古車輸出ビジネスを
手掛けようとする人が結構いるんですよ。
その反面、
代金を決済するときには、日本円と
輸出先通貨とのやり取りが発生するため
為替の変動によって収益が動くことに加え、
輸出先で設定される関税の税率や、
中古車の年式設定のルールが、
いきなり変わるというリスクがあります。
さらに最近では、
コロナ禍という新たなリスク要因も起き、
実は輸出先である海外の国々でも、
2年前に始まったコロナ禍の影響で、
車に乗って出かける人が激減したのきっかけに、
中古車の需要も減ってしまいました・・
その結果、輸出そのものが停滞し、
一昨年(2020年)の輸出台数は、
120万台から100万台と、
20%近くも落ち込んだんですね。
それが昨年に入って、
世の中が少しずつ日常生活に戻り始めると、
中古車の輸出台数も再び伸び始めて、
昨年(2021年)の輸出台数は、
120万台レベルにまで回復しました。
ところが、、
ここ5年ほど前から輸出台数が伸び始め、
ついに昨年には、
それまでトップだったUAEを抜いて
(アラブ首長国連邦)
輸出先トップとなったロシアが、
ウクライナとの紛争による経済制裁で
貿易がストップし始めたんですね〜
今回のような『地政学的リスク』が、
さらに加わったことから、
ロシア向け1本で中古車輸出を
やってたような貿易業者は
万事休すとなり、、
複数の輸出先を持っている業者も、
ロシア市場からの
引き上げを始めているそうです・・
関谷はやと
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