うれしいニュースの裏で・・　

From：関谷はやと

自動車業界向けの日刊紙の記事に、
つい先日、
ドイツの乗用車メーカー『アウディ』が、
世界中にあるアウディー・ディーラーの中から
予選を勝ち抜いた１６か国の参加による
サービス技能コンテストを開催したところ、

その中で、
なんと日本代表チームのメカニックが、
世界２位を獲得したそうです！（驚）

これをスポーツに例えると、
世界大会で銀メダルになったくらいの
評価をしていいんじゃないかと・・

まあ、そのくらい
日本で整備をしているメカニックの
技術・技能は優れているという証で、
メカニック経験者である僕も、
自分事のように誇らしい気持ちでしたよ。

ところが、喜んでいいのも束の間・・

その記事のすぐ上に、
国内のトヨタ販売店１０数社が、
『不正車検を行っていた』
という何とも残念なニュースがあり・・

同じ自動車の整備という
仕事に携わりながら、一体この差は何だ！？
と思ってしまいました。

ちなみに、
以前このメルマガでもお話ししましたが、

どんな不正内容だったのかというと？

国が定めた保安基準に適合しているかどうか、
検査・測定するべき箇所をスルーしたり、
測定結果を書き換えたりしていたそうです。

でも本来なら、そこをチェックして、
保安基準に適合するよう整備していくのが、
車検のはずなのに・・なぜでしょうか？

それは、
今回不正車検を行っていた販売店は、
整備をこなすのに必要な人員を確保せず、

『基準から外れた個所など無い』
と勝手に決め込み、その前提で
車検の入庫スケジュールを立てていたため、

もし追加整備の必要な部分が
１か所でも発生してしまうと、
あとの予定が全て遅れてしまう・・という、
始めから無理のある運営をやってたんですね。

いわゆるキャパオーバーというものです。

ただ、本来必要な人員を
確保していない状態で運営をしてる訳ですから、
その分、売り上げだけは上がりますよ（笑）

ちなみに三栄自動車の場合は、
創業以来、このやり方とは正反対で、

メカニックが、入庫した車を
１台ずつ丁寧に作業を行っています。

まあその分、整備するのに時間もかかり、
お客さんに負担していただく整備費用は
高くなるケースもありますが、

安全や安心のためには必要な費用だと、
そう思っていただけるお客さんだけに、
入庫してもらえれば・・
という気持ちでやってきたので、
それで良いんだと改めて思っています。

関谷はやと

 
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