２５年ルール　

From：関谷はやと

先日、三栄自動車に
取り引きのある自動車オークション会社の
営業スタッフがやって来て、
中古車取引に関する様々な話をしていたとき、

１９９５年（平成７）以前に製造された
スポーツカーがアメリカで人気を呼んでいる
という話題になりました。

この話題、以前このメルマガでも
あなたにお話ししましたが、

その背景には、
ビデオゲーム『プレイステーション』や
ハリウッドのカーアクション映画などに
当時日本国内を走っていたスポーツカーが,
キャラクターとして登場したり、

さらには
世界的な『日本ブーム』とも相まって、
アメリカでも、
それらの車に人気が集まった訳です。

ちなみに車業界の間では、
通称『２５年ルール』と呼ばれるこの制度、

アメリカでは、
自国の自動車産業を保護するため、
法律によって『右ハンドル車』は輸入できない、
と決められています。

ところが、
製造されてから２５年が経過した車は、
『クラシックカー』として
例外的に認められているため、
ハンドルの位置が左右どちらでも関係なく
輸入することが可能なんですね。

そんな訳で、
２５年以上前の日本製スポーツカーに
人気が集まってるのを見聞きすると、

日本車が世界に認められた気がして
個人的には嬉しいんですけど・・

ただ、人気が上がるということは、
中古車としての相場も当然上がります。

すると、その手の中古車を仕入れるにも、
ブームの行方を見極めながら、
仕入れなくちゃいけないので、その分、
相場変動のリスクが大きくなるんですね〜

中古車業界内部の事情はこのくらいにして・・

アメリカでの『２５年ルール』による
スポーツカー人気とともに、

ここ最近、注目されているのが、
『日本車メーカーの軽トラック』
なんですね〜

そうです！使い勝手の良さで、
農林水産業のほか商業や製造業といった、
日本中のあらゆる産業を支えている
あの『軽トラック』です。

しかし、
体格の良いアメリカの人たちが
あの小さなサイズの軽トラックに
乗ってる姿を想像すると意外ですが・・

ところが、
アメリカでも日本と同じように
『ちょっとした』荷物運びのほか、

ゴルフ場くらいある
広大な私有地を移動するのに
軽トラックが重宝されているそうです。

その理由はやはり、
荷台に３５０ｋｇもの荷物が積めて、
なおかつ燃費が良く、維持費も安い、

さらに、アメリカの人たちには、
窮屈じゃないのかと思われる、
軽トラックの車室内が、

日本の『箱庭』とか『盆栽』と同じ感覚で
受け入れられている、というんですから、
意外といえば、たしかに意外です・・

そう考えると、
２５年ルールのスポーツカーや
軽トラックが流行っている理由を
単に車目線で見るんじゃなく、

アメリカの人たちが、
『日本の車文化や生活様式』そのものに
興味や関心を持っていると見た方が、
納得感がありますね。

関谷はやと

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