ブラックユーモアで道徳を語るとこうなる、的な話
From：関谷はやと
アメリカ人によって書かれた
ビジネス書の中に
『人が道徳的である時とない時、
その差はどこにある？』というテーマで、
ブラックユーモアを交えながらも、
核心を突いてるな〜と思わせる
『例え話』を見つけたので、
あなたに紹介したいと思います。
それでは最初の設定から始めます。
『スーパーの食料品コーナーで
買い物をしたあなたは
駐車場に停めてある車に戻った時、
レジ係の人が『おつり』を８ドル（約９００円）
多く支払っていることに気付きました』
さて、あなたは、
『おつり』を返しにお店に戻りますか？
まあ、大抵の人はお店に戻ると思いますよね？
じゃあ、
こんな条件が加わったらどうでしょうか？
『あなたは、
ぐずり始めた６歳になる双子を連れています。
おまけに駐車場がひどく混んでいたため、
お店から遠く離れた場所に車を停めました』
ここで最初の場面と全く同じように、
車の中で『おつり』が多く支払われていたことに
気付いたあなたは、
おつりを返しに店に戻りますか？
さらに条件が加わります・・（笑）
『買い物を終えて車に戻ろうとした時、
雨が降っていたせいで、カートから
紙袋を持ち上げたとたん破れてしまい、
中の商品が水たまりに落ちてしまいました。
ようやく車に乗り込んだ時、そこで初めて
『おつり』が多く支払われていることに
気付きました』
あなたは、おつりを返しにお店に戻りますか？
さらにこんな条件が加わればどうでしょうか？
『今日は双子の子供の誕生日パーティーを
するはずだったのに、家に帰る時間が
予定からすでに３０分も遅れてしまった・・
おまけにレジ係は感じの悪いスタッフだった』
『おつり』が多く支払われているのに
気づいたのは最初と同じで、
ようやく車に乗り込んだ時です・・
あなたは、おつりを返しにお店に戻りますか？
こんな風にして、条件が
次々と重なっていった場合にあなたなら、
どの時点で以下のように思ったでしょうか？
というのが、
この例え話の『オチ』になります・・
そもそも『おつり』を確認するのは
自分じゃなくレジ係の仕事だろう？
しかもあのレジ係は感じが悪かったし！
『おつりを間違ったといっても
（たったの）８ドルじゃないか・・』
『それに自分はいつもこの店で
たくさん買い物をしているんだから、
このくらいは大目に見てもらえるだろう・・』
いつもこのメルマガを読んでくれている
あなたなら、こんな風には思わずに
たぶんどの時点でも多く支払われた
『おつり』を返しに戻るか、
最初に『おつり』を受け取ったときに
金額を確認するんじゃないかと・・
まあ、これはあくまで、
アメリカ人によって書かれた
アメリカ人の気質を表現する『例え話』
であることをご承知おきください・・
ただ『道徳的である時とない時の差』を
考えるには中々ユニークな例え話だと思います。
関谷はやと
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