売れた理由（今度はその裏側）　

From：関谷はやと

前回のメルマガでは、
日産から登場した『キックス』という
コンパクトＳＵＶの新型車が、

発電専用のエンジンを搭載した
ＥＶ（電気自動車）になっている話でした。

ちなみに、普通ＥＶって聞けば、
電池の容量が減ったら、街中や
高速道路のサービスエリアなどにある、
充電ステーションを見つけ、

コンセントにつないで
２〜３０分待たなきゃいけないとか、
家に帰ったら自宅ガレージのコンセントで
充電しなくちゃいけないとか・・

まあ、ガソリンを給油しなくて済む分、
多少の手間がかかります。

しかし、日産キックスのように、
従来の車と同様、
ガソリンさえ給油しておけば、

搭載しているエンジンが発電し、
それをＥＶに充電してくれるので、
充電ステーションを探す必要もないし、
コンセントにつなぐ手間もかかりません。

そこで前回、
なぜキックスが発売からわずか１ヶ月で、
１万台もの受注を得られたのか？

その大きな理由の一つが、
（充電時の）手軽さだとお話ししました。

ここで興味深いのは、
デザインや性能がどうこう、というよりも、
（もちろん合格点は得ている前提です）
普段乗りの使い勝手の良さに
こだわって車を作ったことでしょうね〜

これは、実際に
コンセント充電式のＥＶを販売しながら、

そのユーザーや、あるいは将来
ユーザーになってくれそうな、
いわゆる『潜在的なユーザー』から、
生の声やデータを集めるなど、
地道なマーケティング活動によって
得られた成果だと思います。

ただ、、
いくらマーケティングの成果とはいっても
ＥＶとなると、
特に燃費（電費）面での性能は、
やはり重要視されるところです。

そこで、
キックスに搭載されている
発電専用のエンジンが、
一般的なエンジン車や、
エンジンとモーターを併用する
ハイブリッド車（ＨＶ）と比較して、

どんなメリットがあるかというと？

発電専用エンジンの場合は、

最初にエンジンが始動すれば、
後は坂道だろうが、高速道路だろうが、
決められた一定のエンジン回転数だけを
ずーっと保っておくだけでいいんですね〜

つまり、常に
一番性能を発揮できる状態で、
エンジンが作動している訳です。

これって僕たちが一番得意なこと、
好きなこと楽しめることを、ずっと
やり続けている状態と一緒で、
（実にうらやましいです！笑）

エンジンにとってもストレスフリーな、
ものすごく楽な状態なんですね〜

すると、考えすぎかもしれませんが、
キックスが売れたもう一つの理由は、

乗り手である僕たちの、
ストレスフリーに対する願望を
叶えた車だから、なのかも知れません（笑）

関谷はやと

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