厚底禁止!
From:関谷はやと
毎年、新年早々に開催されている
『箱根駅伝』で、
今年に限っていうと、ある意味、
青山学院の復活優勝以上に
僕たちの注目を集めたのが、
あのナイキ製『厚底シューズ』
ではないでしょうか・・
何しろ、
出場選手のおよそ8割が、
このシューズを装着していたことで、
区間新記録も続出し、
超高速レース展開となったのは、
誰もが認める所じゃないかと思います。
そんな中、つい先日
オリンピックのマラソンや
世界の陸上競技を取りまとめている
世界陸連から『規制されるかも・・』
といったニュースが、
イギリスを中心とした
メディアから流れたことで、
『何でだ!?』という意見と
『そりゃあ当然でしょう』という考え方とが、
それぞれ熱いバトルを繰り広げています・・
ところで、
こういった場合は大抵、
今回話題となったナイキをはじめ、
シューズ開発に関わった人たちの
技術力の進化を支持する側と、
シューズのアシスト性能が、
他メーカーの製品と比べて
あまりにも飛び抜けていることから、
シューズを履く履かないというだけで
記録への影響が大きいことを考えると、
公平さに欠けるんじゃないか?
という具合に、
どちらの側に立って考えるか?で、
結論も変わってくるので、
意見がまとまることはまずありません・・
というのも、
マラソンだけに限らず、
以前競泳用の水着が取り上げられた時も
今回と全く同じような感じで始まり、
結局は、
選手の事情を考慮するだけにとどまらず
様々な方面の利害関係を
調整するような形で、
水中での抵抗が少ない水着には、
規制がかけられました。
ただですね、これって何も、
生身のスポーツばかりじゃなく、
ちょっと古い話ですが、
モータースポーツの世界で、
1980年代のF1レースで
『ターボエンジン』が席巻した際にも、
『高出力過ぎて危険だ・・』とか、
『開発コストがたくさんある
特定のチームだけが有利になる』
というような理由も含めて
結局は規制がかかりました・・
まあ・・
『出る杭は打たれる』のことわざ通り、
周囲より飛び抜け過ぎてしまうと、
どうしてもそうなるのが、
『この世の中』なんでしょう・・
なので僕が思うのは、
周囲があれこれ言うよりも、
やっぱり当事者であるナイキ自身が、
このニュースを受けて、
『そんな理不尽な・・』と反応するのか、、
『だったら、もっと性能の良いものを
開発するぞ!』
そう受け取るかの違いだけで、
別にいいんじゃないかと思います。
実はこのニュースに関して、
マラソン日本記録の保持者である
ランナーの大迫傑(おおさこすぐる)選手も、
(厚底シューズの規制に関して)
『さっさと決めて欲しい・・』
『僕ら選手はあるものを最大限活かして
走るだけ・・』
と、大迫選手自身が
ナイキに所属しているにもかかわらず
超前向きなコメントを出していました。
さすが『ランナーのプロ選手』を
自称するだけのことはあるな〜と、
この一件で僕は、
ナイキや大迫選手を応援したくなりましたよ。
関谷はやと
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