BMWミニ
From:関谷はやと
三栄自動車の事務所にて。
自動車業界向けの日刊紙トップに、
ミニ(MINI)にPHVを初設定!!
という記事がありました・・
『ミニ』というのは、もともと、
イギリスのローバーというメーカーのブランドで、
ミニ・カーの代名詞とも呼ばれる、
『ミニ・クーパー』を造っていました。
ところが、
今から16〜7年前にドイツのBMWが、
ローバーからミニの商標を買い取ったことで、
『ミニ』は現在、
『BMWミニ』と呼ばれています。
当然、車のコンセプトも全くの別物で、
昔ながらのミニは、
エンジン(動力)とミッション(変速機)が、
一体化したような構造となっていました。
なので当時のミニは、ものすごく軽量で、
人気コメディードラマ『Mr.ビーン』にも、
主人公が乗る車として準主役級で登場していますが、
その軽快さがシーンの一役を担っていました・・
で、現在のミニはというと、、
シルエットだけは、
昔のミニの面影を少し残していますが、、
『安全性』『走行性』の名のもとに、、
ボディサイズやエンジンの排気量が、
どんどんと大型化されて、
今では『3ナンバー』のミニも見かけるようになりました・・
宝くじみたいに、
いま流行りの『ビッグ・ミニ』っていうんですか!?
ある意味、豪華で快適な『ミニ』に、
なり過ぎてしまったような感じがします・・
おまけに今回は、
『エンジン+モーター』のハイブリッド、
そしてコンセントで充電できる、
『プラグイン』もついています。
僕は、
「ついにミニまでも電動化されるのか・・」と、
車の電動化は時代の流れ、、
というのは分かっているものの、
エンジンが中心の時代も懐かしくて、
ちょっと複雑な気分でした・・
しかし、、何で『ミニ』までもが・・
そもそも、電動化する必要性ってあるの・・?
そんなことを考えていると、
ふと、、その疑問を解決できそうな、
ある情報を耳にする機会がありました・・
それが、
『スマートハウス』と呼ばれる家の、
エネルギー供給システムです。
スマートハウスとは、
屋根にソーラーパネルがあって発電をし、
壁には『蓄電池』と呼ばれる、
電気を蓄えておくための大型のバッテリー、
さらに『ヒートポンプ』と呼ばれる、
温水・空調に利用する『熱交換器』を搭載した、
万が一、
外部からの電気供給がなくなっても、
不安なく暮らすことが可能な、
エネルギー・システム機能のついた家です。
情報によると、
この『蓄電池』とよばれる『バッテリー』って、
基本的には、
『電気自動車』や『PHV』と同じ原材料なんです・・
さらに調べてみると、
家庭用のバッテリーを作っているメーカーも
車用のバッテリーを作っているメーカーも、
同じメーカーだったんです。
同じメーカーといっても、
ある1社だけのメーカー、という意味じゃなく、
国内外に複数社ありますが、
どのメーカーも、
家用と車用と両方に向けて作っているそうです・・
ところで、、
僕たち車を販売している会社は、
お客様に車を買い替えてもらった時、、
それまでお客様が乗っていた車の、
いわゆる『下取り車』に装着していた、
『タイヤ』や『オーディオ』などといったパーツを
『取り外してお返しする』サービスをやっています。
ただ、、車の状態や、
下取り条件によって様々ですので、
全ての下取り車が、
このサービスの対象という訳じゃないですけど、
それでも場合によっては、
お客様の要望で、
『バッテリー』をお返しすることだってあります・・
しかし!!
『電気自動車』や『PHV』に使われているバッテリーは別で、
自動車メーカーいわく、
『必ずメーカーにご返却ください』と言われます・・
これは、
『?バッテリーの中に危険な物質が封入されていること』
『?地球環境を考慮した循環型社会で資源を再利用する』
みたいな理由らしいです・・
たしかに、?の危険な物質は分かります。
まあ、電気自動車のバッテリーなんて、
重さが数百キロもあるんで、
別に外そうなどとは考えもしなかったんですが、、
しかし、
よ〜く考えると、
車を買う時には、
『バッテリー』も一緒に買ってるはずなんで、
『下取りで乗らなくなったから』といって、
自動車メーカーに、
『返してくれ!』って言われるのも、
実はおかしな話なんですよね・・
そこで、
もっともらしいことを言っていますが、
実は何を言ってるのか、
よく分からない?に注目です・・
たしかに、
『リサイクル』というのは、
どんな産業・製品にも避けて通れない課題です・・
しかし、
『リサイクル』の反面には、
必ず『お金(コスト)』が付いて回るはずです。
仮に自動車メーカーが、
『下取り車』から外したバッテリーを再利用して、
再び新車のバッテリーに搭載すれば・・
再生費用は必要ですが、
新しくバッテリーを作るよりは絶対に安上がりです。
さらに、
他の用途『二次利用』向けとして、
バッテリーメーカーなどに販売することだって可能です・・
これの原資って、、
『返してくれ!』といって、
今まで車に乗ってた人から、
タダで手に入れたバッテリーです・・
普通に考えても、、
『大儲け!!』ですよね〜
まあ、、
この表現が適切かどうか、
意見が分かれそうですが、
この事実を知ってしまうと、
『はあ・・?』って思いませんか?
つまり、
『電気自動車』や『PHV』を買った人たちって、
将来の『二次利用』のための費用も払っているということです・・
僕がこんなことを言うと、
どんな製品にだって、
有償・無償に関わらず、
引き取りやリサイクルのシステムはあるだろう!
と言われる方もいます。
たしかにその通りですが、
『バッテリー』となると、
さっきも話したように、
重量のボリュームも大きいですし、
車に占める金額(コスト)の割合だって、
ほかの製品に比べてケタ違いに大きいです・・
最近言われなくなりましたが、
携帯電話の内部に使われている基板から、
『金(ゴールド)』が取り出せるため、
携帯電話保有者数の多い日本が、
『都市鉱山』などと呼ばれていたのを、
思い出した人もいるかと思います・・
ちなみに当時の携帯電話(ガラケー)1億台で、
金(ゴールド)が約3トン!?だそうです。
これが『ミニ』をはじめ、
最近のヨーロッパ車や、また日本の車でも、
『電気自動車』『PHV』を、
見かけるようになった理由の一つです・・
しかし、これはあくまで、
現在のバッテリーリサイクルシステムにおいて、
見方を変えれば、そう捉えることもできる、
というだけです・・
自動車メーカーは真剣に、
『有害な排気ガスを出さない』とか、
『本当に限られた資源を有効活用する』
『災害時などのエネルギー転用』
という具合に、
ほかにも様々な理由で、
このような車を開発しているんですよ。
でも、、バッテリーを
『返して下さい!』というシステムって、
僕がこれ以上言わなくても、
そのうち表面化してくると思います・・
そうなると将来は、バッテリーを
『○○円で買い戻させていただきます』
という風になるはず、、だといいんですけどね〜
関谷はやと
ちなみにPHVというのは、
『プラグ・イン・ハイブリッド』の略で、
一般的な『ハイブリッド車』よりも、
さらに進化した車のことです。
ところで、
ハイブリッド車というのは、
エンジンのほかにモーターも、
動力として追加されている車だというのは、
あなたも知っている通りです。
ただ、、
一般的なハイブリッド車の場合、
モーターの電源は、
ガソリンなどの燃料を必要とするエンジンによって、
動かされた発電機が発電することで、
電源をまかなっています・・
しかし『プラグ・イン』と名がつくと、
車にコンセントを差し込むことで、
モーターを動かすためのバッテリーに、
充電ができる機能も備えた車となります。
つまり、
家庭からの電源コンセントによって、
充電することが可能になるので、
走り方・使い方によっては、
ほとんどガソリンを給油する必要のない車、
になることもあります・・
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