○○の手口あれこれ　

From：関谷はやと

先日のメルマガで、
新しい車の乗り方として
いま話題となっている
『カーシェアリング（以下カーシェア）』
のシステムを悪用して

特に高級車を中心に複数台の
『車両盗難』が発生した
というお話をしました。

ここでカーシェアについて
もう一度、改めて説明すると、

ある車を元々所有してる人を中心に、

その人が車に乗っていない時間帯や
期間を利用して、逆に今度はその間
車が必要な人に有料で使ってもらうことで、

車の維持費を
自分一人で負担するよりも軽くする・・
というシステムです。

なので
車の利用と維持費をみんなで分け合う、
あるいは負担するという意味合いから、
カーシェアと呼ばれているんですね〜

ちなみに、
そこで車両盗難が発生するのは、
車に乗る時って必ず『鍵（キー）』
が要りますよね。

その時、盗難を企む連中は、
カーシェアで車を使ったまま
返却せずそのまま盗難したり、

使ってる間にキーを複製しておいて
あらためて別の日に盗難するとか、
様々なタイミングがあるようですが、

まあ、たとえ事前に
乗る人の身元を確認したとしても、
元々は知らない人な訳で・・

そう考えると、
カーシェアっていうのは、
かなりの注意や用心深さが必要なのは
言うまでもありません。

また、、カーシェアとは別に、
車両盗難自体は以前から発生していて、

その中でも古典的なのは
『ピッキング』といって、
鍵穴に細長い道具を差し込んで、
ドアを開けたり
エンジンキーを回したりする方法でした。

さらに低年式でシンプルな構造の車などは、
ドアさえ開けてしまえば、キーが無くても

配線をつなぎ変えることで、
エンジンが始動できてしまう
『直結』という方法もありました。

ところが今では、
電波や赤外線通信を利用した
キーレスエントリーシステムのおかげで、
ドアにキーを差し込んで乗り込むとか、
キーを回してエンジンを始動する
といった操作が不要な車も増えたので、

『ピッキング』や『直結』といった
従来からの方法（盗難手口）は
通用しにくくなりました。

（ただ、このせいで、
バールのような道具を使って
ドアの取っ手を直接こじ開ける、
みたいな手口が増えましたけど・・）

すると今度は、
キーから発せられる電波信号を
不正に受信して、
その信号を使って車両盗難する
『リレーアタック』という方法が
新たに使われ始めました。

でも自動車メーカーだって黙っちゃいませんよ！

今度は
ドライバーがドアを開け閉めする都度
コンピューターを使って電波信号を
ランダムに自動変換してくれるという
技術を開発しました！

その結果、
リレーアタックによるドアの開閉は、
されにくくなりましたが・・

ところが今度は、コンピューターによる
電波信号の自動変換を解読する
『コードグラバー』という新たな方法が
窃盗に用いられるようになりました・・

まあ『いたちごっこ』という表現は、
まさにこのことで、、

でも実は、
これらの手口ってどれも、
本来ならキーを失くしたとか
壊れてしまった場合の
緊急避難措置として開発された方法を
悪用した結果、発生してですよね〜

そう考えると、何とも残念ですが
いくらシステムを複雑、高度化したところで
車両盗難自体は無くならないと思うので、

自分の車は、やはり自分で守る
という行動が必要じゃないかと・・

関谷はやと

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