いざという時のために。　

From：関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

今あなたに向けて
このメルマガを書いてるのが、
１月１７日（木）なんですけど、

ちょうど２４年前、平成７年の今日、
『阪神淡路大震災』が発生して、
６４３４人の方が亡くなられました。

この場をお借りして、
謹んでご冥福をお祈りいたします。

たしかあの時は朝の６時前でしたか・・

僕が住んでいる松山でも、
大きな揺れを感じた記憶があります。

ただ、この辺りでは揺れた以外に、
大きな被害も見当たらなかったんで、

その時は『大きな地震だったな〜』
という印象だけでした・・

ところがその日、出社して
普段通りの仕事をしてたんですけど、

時間を追うごとに、

神戸市を中心とした、
被害の状況が明らかになってくると、

『こりゃあ、ただ事じゃないぞ・・』と感じ、

移動中も常にカーラジオから
情報を取っていました。

その時、数ある情報の中で、
僕が印象に残ってたのは、

被災地のど真ん中にあった
『スーパーの店員さん』がインタビューで発した、

『まだ商品はお買い求めいただけますので・・』
という一言でした。

まあ、今でこそ
支援物資がすぐ届いたり、

被災地で食料品を扱ってる会社などが、
当面の食料を地元の人に無料で配布したりと、
本当にありがたい状況へと向かってますが、

当時の僕みたいに、

『えっ、買うの！？』という風に、
たとえ思ったとしても、、

まだ今のような感じじゃなかったんですよね。

もちろん、
それぞれの立場で事情があったはずだし、

この先も状況によって対応は変わるはずなんで、
『こうするべき』なんて、
エラそうなことを言うつもりもありませんが・・

ただ、その当時の世の中が、
どんな価値観で動いてたのか？を知る、
ひとつのエピソードがあって、

この震災からしばらくして、

ある新聞記事に、
神戸に本店を置くスーパー『ダイエー』の
創業者のインタビューが載っていました。

その時の記者が、
『ダイエーは商品を配らないのか？』
という質問をしたところ、、

この方は、
『商人がモノをタダで配るなんてあり得ない』
と語っていました。

この部分だけを切り取ってしまうと、
『なんて非情な人だ！』とか『守銭奴か！？』
みたいに思いそうですが、

でも実はこの方、
太平洋戦争時は兵士としてフィリピンにいて、
生きるか死ぬかの状況から生還し、、

さらに終戦後の混乱期にも、
食料を巡る暴動をたくさん目にしたそうです。
というより、
当時は日本全体がそんな状況だったはず・・

その上で、
誰に食べ物を優先するのか？といえば、

『そりゃあお金を支払ってくれる人でしょう』

と考えるのも、ある程度は理解できますよね。

しかし、、
その時すでに終戦から５０年が過ぎ、

大規模な地震ではありましたが、
被災した場所も限定的でした・・

また、この方のような価値観の人は、
もうすでに少数派で、

それを証明するかのように、

すぐさま全国各地からボランティアや、
大量の救援物資が届きました。

そしてこの時期を境に、
ダイエーの業績も急激に変化したのは、
何とも皮肉な話でしょう・・

自分の境遇をバネにして、
スーパー『ダイエー』を創業し、
常人じゃ到達できないほどの
成功を手にした人のはずなのに、

それが、
自分でも気づかないうちに、
スーパーに買い物に来てくれる人とは、
違う価値観になってたんでしょうね〜

これを
『人生劇場』という視点で見れば、
魅力的に映ること受け合いなんでしょうけど、、

いざ現実のこととなると、それはまた別の話です・・

関谷はやと

ＰＳ．実は今年の仕事始めに、
ウチのスタッフたちに向けて、
もし自分たちが被災した時に、

『自分たちはどう行動すべきか？』

というアイデアをみんなで出し合おうよ！
そう伝えたところです。

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