市場でＥＶのシェアが増えると誰得？　

From：関谷はやと

広島に本社がある自動車メーカーのマツダは、
２０３０年に自社モデルのＥＶ比率を
２５〜４０％に設定し、その一環として
２０２５年に中国メーカーとの共同開発による
中国市場専用モデルのＥＶを投入するそうです。

さらにマツダはアメリカ市場に向けても、
ＥＶ用バッテリーを調達するため、
バッテリーの増産を積極的に進めている
パナソニック・エナジーとの協議に入ったそうです。
（以下パナソニック）

ちなみに、
交渉相手であるパナソニックは、
アメリカのＥＶメーカー『テスラ』向けに
大規模なバッテリー工場を建設していて、
これまでは、
ほぼテスラ１社に供給していましたが、

この協議によって、
テスラ以外の量産自動車メーカーに
バッテリーを供給するのは、
今回のマツダが初めてだそうです（驚）

ただマツダって、
そんなに言うほどＥＶを作ってたっけ？
僕の知っている範囲ではマツダって、
ロータリーエンジンの復活で話題になったものの
電動車に関してはＥＶどころか、
ＨＶもほとんど実績がなかったはずです・・

ところが、そのマツダがあと数年で
自社のラインナップの２５〜４０％を
ＥＶに切り替えるって言うんですから、
数ある自動車メーカーの中でも、
かなり大胆な計画じゃないかと思います。

話は変わりますが、マツダのように
ＥＶに切り替えるメーカーが現れることで
一番メリットを受けるのは、
パナソニックのようなバッテリーを作る企業です。

というのも、バッテリーの場合は車と違って、
ユーザーから外観で区別される訳じゃないので、

自動車メーカーが求める性能を満たせば、
どの自動車メーカーのＥＶに搭載しようと
ＥＶのシェアが市場で増えれば増えるほど、
自社のバッテリーが売れるチャンスとなります。
まあ『漁夫の利』に近い状態ですね。

こんな風にエンジン車が主流だった時代から、
ＥＶを始めとする様々なタイプの車が現れたことで、
メリットを受ける企業もまた変わっていきます。

関谷はやと

 
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